□本日落語一席。
◆古今亭菊之丞「浮世床-本・夢-」(寄席チャンネル『一門 -THE ICHIMON-』)。
渋谷区文化総合センター大和田さくらホール、令和4(2022)年2月12日(「古今亭菊之丞芸歴三十周年記念公演」)。
通常「浮世床」は、「将棋」「講談本」「夢」のどれか一つをチョイスして演じられることが多い。先月は、五街道雲助がNHK-Eテレ『日本の話芸』で、それら三つすべてを演じたのはレアな高座だった。また、雲助は、過去に「将棋」と「夢」の組みあわせで演じたこともある。
で、今回、菊之丞は「講談本」と「夢」の組みあわせというわけ。ただ、この高座でおもしろいと思ったのは、「夢」の噺に入ってからも、講談本を読んでいた男がまだずっと本を読み続けているという体で、「いつまでも本を読んでないで、こっちの(夢の)噺を聞きなよ」と声をかけられていたという演出である。
つまり、「講談本」と「夢」の二つをばっさり切り離すのでなく、シンクロさせて演じていたというところがユニークだった。
◆古今亭菊之丞「浮世床-本・夢-」(寄席チャンネル『一門 -THE ICHIMON-』)。
渋谷区文化総合センター大和田さくらホール、令和4(2022)年2月12日(「古今亭菊之丞芸歴三十周年記念公演」)。
通常「浮世床」は、「将棋」「講談本」「夢」のどれか一つをチョイスして演じられることが多い。先月は、五街道雲助がNHK-Eテレ『日本の話芸』で、それら三つすべてを演じたのはレアな高座だった。また、雲助は、過去に「将棋」と「夢」の組みあわせで演じたこともある。
で、今回、菊之丞は「講談本」と「夢」の組みあわせというわけ。ただ、この高座でおもしろいと思ったのは、「夢」の噺に入ってからも、講談本を読んでいた男がまだずっと本を読み続けているという体で、「いつまでも本を読んでないで、こっちの(夢の)噺を聞きなよ」と声をかけられていたという演出である。
つまり、「講談本」と「夢」の二つをばっさり切り離すのでなく、シンクロさせて演じていたというところがユニークだった。