中二階の立ち見です。
7時開演で10時25分終演、途中15分休憩ありです。
はい、3時間25分もあります。
観客で途中で抜ける方もいらっしゃいました。
私も終わって早めに会場を出ましたが、
家に着いたのは夜中12時半でした。
さて、内容についてですが、内容は少し難しいなぁと感じました。
特に、異端審問官が言っている意味がよく分かりませんでした。
私の知識不足と理解力不足のためなんだろうけど。
それと、ある程度ジャンヌのことや、宗教心について知っておかないと
入り込みにくいのかなぁとも思いました。
パンフレットには「観劇前に知っておきたい、アヌイと『ひばり』と
フランスと・・・」というページがあります。
私はまだ読んでないのですが、この時代の背景などは知っておく
必要はあるんでしょうね。
舞台は灰色といったイメージでした。
灰色の大きな壁に囲まれた、灰色の四角い舞台。
その四角い舞台を二段の階段が三方に取り囲み、
舞台に上がらない役者はそこに座っている。
出番でなくても舞台上の会話によって反応したり、
スポットライトが当てられたりする。
その舞台奥には大きな十字架が時によっては眩しく、
時によっては赤く光る。
ジャンヌの心の中の光を表しているかのように。
そして舞台奥の両端には巨大な絵。
右側は見えなかったんですけど、左側は大きな旗を片手に持ち、
馬にまたがり軍隊の先導をいくジャンヌの勇ましい姿。
前半は松さんの一人芝居が楽しめる。
現在のジャンヌ、過去のジャンヌ、神様の声・・・
それを間がほとんどなく、どんどん切り替えて演じる。
特に、すごいなぁと思ったのは昔から現在と過去の切り替え。
「あ、今、現在のジャンヌにもどってる」と分かったから。
また、現在の自分と過去の自分と神様とを一揆に表現するところも
あって、それも絶妙によかった。
動きは少ないんだけどこの一人芝居、かなり引き込まれました。
途中で、検事が口を挟んで演技を止めるんだけど、
もう、止めないで!と思うくらいずっと続けて観ていたい演技でした。
それと、とても30歳とは思えないかわいらしい少女を演じてました。
母に抱かれるジャンヌ、妖精の木の下で神様の声を待っているジャンヌは
とってもかわいいです。
かと思うとボードリクルールと渡り合うときは、少年のように振舞ったり。
あと、これハプニングなんだろうなぁと思ってたことが、
実はそうでないかもということを他のブログで知りました。
シャルル王をジャンヌが客席に降りて追っているときに、
シャルル王のづらが取れて「あぁ、ヅラがとれた!!」と
シャルル王が叫んだんですよね。
ハプニングにしては大騒ぎだなぁと思ったんですけど、
そのときに、ジャンヌ(松さん)がシャルル王の頭をスポット
ライトが当たるのを隠そうとしている姿が面白くて。
マスコミの撮影から守るような仕草なんですよね。
急遽あんなアドリブを思いついたのかなぁ・・・なんて思って
たんですけど。真偽は次回見れば明らかですね。
でも、演出ならなんでヅラが取れる必要があそこにあるんだろう?
ただ、笑いをとるためだけの理由ならない方がいいかなと思いました。
なんせ長い舞台なので。
それに、追いかけるだけでも十分面白いと思ったので。
はい、上にも書いたように客席にも役者さん、結構降りてきます。
座席ですが、私は確認しなかったんですけど、他のネットからの
情報によるとXBが最前列とのことです。
舞台の高さは座った目線くらいかな?
低めでした。
カーテンコールですが、4回もありました。
そして、スタンディングかなりしてました。
初日からすごい盛り上がりだなぁと感じました。
中二階からだったんだけど、松さんの目から涙が落ちているように
みえました。よく分からないけど。
今回は真ん中にどんと立って、カーテンコールしてますよ。
一番最初に出てきて一番最後に去る。
(四回目のカーテンコールでは一番に去っていきましたが)
きっと松さんにとっては相当な勇気がいるはず。
でも堂々としているのはジャンヌの台詞にしたがって。(かな?)
でも、去るときはいつもの(?)ピョンピョン去りですけど。
劇場をでたときに二人の年配の女性の方が「いい舞台だったわね」と
話されてるのが耳に入ってきました。
日を重ねるごとに、舞台全体のテンポももっとよくなるんでしょうね。
長いゆえに少し、苦痛に思うシーンもありました。
でも、三時間近くの芝居だということを考えれば、
大した苦痛でもないのかもしれません。
三時間、ほとんど立ち見だったのにもかかわらず、
引き込まれていましたので。
あと、笑っていいんだろうシーンもみんな笑っていいものか、
少し迷ってたところがあったように思いました。
きっと、笑っていんだろうな、あのシーンとかあのシーンは。
という私は、周りが笑ってないのに、笑ってました。
あ、もちろん、周りに迷惑にならない程度ですよ。
多分、松さんならこれからもっと強い気持ちをもった
ジャンヌが演じられるんではないだろうかと思っています。
ジャンヌの気持ちの変化を表現するのは本当に至難の業だなぁと
思いました。でも、とにかく切り替えがすごいです。
二幕の最初のオフ、オン(休憩から始まり)の切り替えもすごかった。
舞台準備のときに、左肩をさすっていたんだけど、大丈夫なのかな?
と、まとまりない感想になってますが、
また足りない部分や、考えが変わった部分は追々書いていきます。
■グッズ
パンフ:1800円
Tシャツ:2000円(ジュニアサイズ、S、M、L)
色/アームグリーン、ネイビー
「ひばり」という文字入り。
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