「心の整理をしなくては」
春ちゃんの最後を書き残しておかないと・・・・・
亡くなる前日の夜中。
この日は、ずっと、テレビの部屋で休んでいた春ちゃん。
朝、病院へ行き、鼻水の検査をすると、感染症であることが判り、
お薬を貰って、すぐに飲ませて。
夜中には、少しマシになってた。
でも、体は、ぐったり。
おいらが寝る時に、お布団に抱っこして連れて行ったんだけど、
どこにも力が入らない感じだった。
そして、朝。
これが、春ちゃんの最後の写真になってしまった。
動けなかったようで、寝たまま、おしっこをしてしまったようだ。
体を拭いてあげようと、起こすと、
もう、座ることも出来なかった。
キレイなタオルの上に寝かせて体を拭いた。
カリカリのお皿を見たので、春ちゃんの前に持って行くと、
食べようと・・・・・
だけど、上手く食べれなくて・・・・・
一粒、口に入れてあげると、飲み込んだ。
これが、春ちゃんの最後の食事となった。
そして、いつものように、春ちゃんに声をかけ、仕事に出掛けた。
ホントは休みたかった。
大丈夫、大丈夫・・・・自分に言い聞かせて。
帰りし、おトイレに行けなくなった春ちゃんのオムツを買った。
「こんなの、嫌だろうな・・・・」
そう思ったけど、濡れて気持ち悪いよりいいかなって。
帰ると、また、濡れていたので、拭いてあげてオムツをした。
そして、夕方、点滴の時間。
パパが抱き上げると、頭を垂れて、ぐったり・・・・・
諦めて、寝かせた。
それから、数分して・・・・・
春ちゃんの様子がおかしい。
黒目が細くなって、動かない。
この前の!「逝ってしまいそう」な時と同じだった。
呼んでも、反応がない。
急いで、病院に行った。
「先生、もうダメ・・・・意識があるのかないのか・・・・」
涙が溢れた。
そして、手足が小刻みに震えていて・・・・・
先生がギュッと春ちゃんの手を握り反応を見る。
「目は何も見ていませんね」と。
「おそらく脳内に出血があり、神経を圧迫しているのではないかと・・・」
思い返せば、数時間前、春ちゃんがあくびをしていたのを思い出した。
先生は、色々、提案して下さいました。
けれど、もう、何をしても、春ちゃんが辛いだけ。
「先生は、春があと何日生きれると思いますか?」
泣きながら聞いてみた。
「2~3日かもしれませんし、今夜かもしれませんし、もっとかも・・・・」と。
多分、私を気遣って言って下さったのだと思います。
後日、パパから聞いたのですが、
パパが一人で病院に春ちゃんを連れて行った時、
「もう長くはないですね」と言う話を先生としていたそうです。
パパは、「覚悟」を決めていたから。
だけど、私は、それが「いいこと」とは思いません。
「死」を前提に看病なんて出来ません。
「もうダメだ」って思って春ちゃんに接することは、
「生きたい」春ちゃんを否定するようなものだと思うからです。
だけど・・・・・
春ちゃんは、私のそんな想いを受けて、
頑張りすぎたのかもしれない、と、今は判らなくなっています。
病院から帰っても、春ちゃんの手足の震えは治まらず、
パパが大きな声で「春!は~る!」
ずっと呼び掛けて・・・・・
二人の間で春ちゃんは、最後の時を迎えようとしていました。
黒目が大きくなって、
「春ちゃん、判る?」
「死」とは、あっけないものです。
今さっきまで、息をしていたのにって。
「春ちゃん!嘘やん!春~・・・・」
名前を呼ぶことしか出来ませんでした。
春ちゃんを抱きしめて、
「春は、幸せだった?ママ、それだけが気になるよ」
だらんとした春ちゃんの体。
ホントに逝ってしまった。
一晩、春ちゃんと過ごした。
かわいそうなのは、パパだった。
亡くなって数時間後には、仕事に出掛けなくてはならなくて。
悲しい気持ちを抑えて、ほとんど寝ずに出て行った。
パパは強いな。
私は、いろんな意味で、パパに甘えっぱなしだな。
夜は、春ちゃんといろんな話をした。
涙は止まらなかったけど。
撫でると、目を細めているように見えた。
春ちゃんは、凛とした猫だったなぁ。
何にも動じない強い心を持っていた。
そして優しく。
オムツもいらなかったね。
ご飯も、最後まで自分で食べようとして。
「寝たきりで生きる」なんて春ちゃんにとって「生」じゃないんだよね。
春ちゃんは、私たちに迷惑を掛けずに「生きたかった」んだと思います。
「春は、始めから最後まで、いい子だったね」
「ママの家を選んでくれて、ありがとう」
「ママは、春に会えて、幸せだったよ」
「ありがとう」しか言葉が浮かばなかった。
そして、26日。
パパが帰宅してから、春ちゃんの葬儀、火葬してもらうために出掛けた。
宝塚動物霊園。
春ちゃんのお気に入りだった私のお座布も一緒に棺に入れてもらいました。
いつでも、リラックスして眠れるように。
「ママも、一緒だよ」
初七日の法要までしてもらって、春ちゃんのお骨と一緒に帰ってきました。
「最後のお別れ」は本当に辛かったです。
もう、春ちゃんを抱きしめることも、頬擦りすることも出来ない。
春ちゃんの骨は、すごく綺麗でした。
崩れてしまう顔の細かい部分まで、残っていました。
春ちゃんの強さをここでも感じました。
夜、お花が届きました。
病院の先生からと、お友達から。
ありがとうございます
花は、にゃんずが噛むので・・・・
少し抜粋して、春ちゃんに。
とりあえずの祭壇みたいな感じですが・・・・・
春ちゃんの首輪は形見として持って帰り、骨壺に掛けました。
四十九日までは、家に居てくれてると思うので。
もう少しだけ、泣かせてね、春ちゃん。
きっと、送ってあげれるようになるから。
これまで、書いてなかったのですが、
春ちゃんと一緒にいた黒ちゃんのこと。
私は、何とか最後に春ちゃんに会わせてあげたくて、
家の下まで誘導しようと毎晩、出掛けていました。
だけど、チビちゃんがコワイ黒ちゃんは、出会ってしまうと、逃げて・・・・
間に合いませんでした。
そして、今夜、黒ちゃんに春ちゃんがいなくなってしまったことを伝えました。
近寄ると逃げる黒ちゃんが、すぐ近くで聞いてくれました。
猫には、秘密の力があると信じている私。
きっと、もう感じているのではないかと・・・・・
「黒ちゃんは、元気で長生きするんだよ。気が向いたら家においで」
そう伝えて帰ってきました。
今夜から、寝るのに、ますます時間が掛かりそうです。
いつも一緒に寝てた春ちゃんがいない。
悲しくて寂しくて、どうにも出来ません。
水曜日はお休み。
春ちゃん、パパと私がゆっくり出来るようにしてくれたのかな・・・
ありがとう
春ちゃん、ママとパパ、ホントに春が大好きだったよ。
春に会えて、たくさんの幸せを貰ったよ。
もう、しんどくないよね?
少しの間、ママとパパと花ちゃん、健たん、良ちゃんの傍にいてね。
「春ちゃんがいない」ことに少し慣れるまで。
春ちゃんにコメント、ありがとうございました
大切に読ませて頂き、優しさに涙が止まりません。
感謝でいっぱいです。
訪問、コメント出来ないことは、もうしばらくお許し下さい。
今、闘病中の猫ちゃんたち、少しでも元気でパパとママと素敵な時間をすごせますように
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