川口雄大の「よいしょ」

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<1秒先の彼女>第1回【今週のよいしょ】-台湾ニューシネマってなに?チェン・ユーシュン監督『1秒先の彼女』編-

2023-01-06 | 日記

みなさま

おはようございます!!

 

急にメールお送りしてすみません!

この度、『もっと皆様のことを知りたい!』と『川口のことを知っていただきたい』

というコミュニケーションの一環とアウトプットの練習としてメールさせていただきました。

 

そこで!普段お忙しい皆様の代わりに、

いま抑えておきたい映画を川口が自腹で勝手に見て、

どうだったかを、タラタラとお伝えするコーナー今週のよいしょをはじめさせて頂きたいと思います!

※『よいしょ』とは、今週も頑張りましょう!こんな映画面白かったです!

の意味合いをこめた枚方(ひらかた)特有の掛け声でございます。

 

週1回ほど、お送りさせていただければと思いまして、

ちょっとした休憩や移動時間のスキマなど、インスタのストーリーの様に軽く読んで頂ければ幸いです。

 

記念すべき第一回は、、、

先週末6/25(金)公開のチェン・ユーシュン監督の『1秒先の彼女』です。

※松竹作品ではなくてすみません!

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YouTube:https://youtu.be/akhiOjyHSk4

 

【あらすじ】

 

郵便局で働くシャオチーは、仕事も恋も冴えない日々を送っておりました。

そんなある日、彼女は街で出会ったハンサムなダンス講師ウェンソンと、“七夕バレンタイン”にデートの約束をします。

しかし彼女がふと目を覚ますと、バレンタインが無くなったいました。

人より常にワンテンポ早いシャオチーと常にワンテンポ遅いバス運転手グアタイの“時差”から生まれるファンタジックなラブストーリーでございます。

「熱帯魚」「ラブゴーゴー」で“台湾ニューシネマの異端児”として注目を集めたチェン・ユーシュンが監督・脚本を手がけ、

2020年・第57回金馬奨で作品賞を含む5部門に輝いたいま最も注目すべき台湾映画です。

 

 

【台湾ニューシネマとは】

 

80年代から90年代にかけて生まれた若手を中心とした映画作りの運動です。

それまでは商業的な国内映画が多かった台湾ですが、洋画や香港映画が輸入されていくうちに、

次第に台湾映画が売れなくなってしまいました。「こりゃだめだ!自国の映画を見直さないといけない!」ということで、

より台湾らしいものや、台湾社会をより深く掘り下げたテーマを、才能ある若者を集めて改めて映画をつくりました。

エドワード・ヤン「牯嶺街少年殺人事件」を代表として、現在でも多くの台湾映画が公開され、支持されています。

川口は「牯嶺街」と「熱帯魚」が好きすぎて、台湾映画にはまりました!

 

 

【ここが面白い】

 

本作は台湾ニューシネマ特有の歴史背景や、重厚なテーマではなく、色彩豊かで軽くポップなラブコメディ映画でございます!

めっちゃ見やすいです!個人的には「アメリ」と「アバウトタイム」を足して割ったような一本。

海辺の町・嘉義県の東石村のロケーションも、「千と千尋」の海列車のシーンの様で、不思議な世界に引き込まれます。

前半はリズム良いコメディですが、後半はトーンが変わり、エターナルサンシャインよろしく「喪失」を巡る旅に出かけます。

喪失の先にあるものとは、、、「私たちはきっと大丈夫。自分を愛しなさい。」という普遍的なテーマが、

さっきまでケラケラ笑っていた身体に沁みる沁みる、もうボロボロに泣かされました。

川口大好きです!!!おすすの1本です!

 

★新宿ピカデリーほか 全国の映画館公開中です。ぜひご覧ください!★

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どうぞ宜しくお願い致します!!!


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