9月2週以後、週3日飯能に行って基礎工事をしました。
中華製のコンクリートミキサーを組み立て試運転。容量130Lなんですが半分程度にしてバケットを傾けないと、攪拌してくれません。
ちょうどこの形の2倍の容量
http://page17.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/v343678429
何しろ中華製ですので、信頼性は???です。こちらでいたわって使って上げないと、モーターも明らかに馬力不足で回転してくれません。
途中でSWも壊れたし
掘った穴は W2m x H2m x D2.5mでした。
1回に60-70L(0.06m3=140Kg)ですので、フーチン1.2m3を打設するには20回近く攪拌する必要が有りました。
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攪拌したコンクリートを掘った穴に流し込むために合板でトイを作ったり、ミキサーが穴に落ちないように固定したり、雨対策したり。色々問題が発生しましたが、何とか対応してフーチン打設には2週間かかりました。
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基礎タワー2段組んでフーチン上に設置し垂直を出し、それからコンクリートパネルを作って足場パイプで補強して、枠組みを作りました。
しかし、穴が狭くて一部体が入らず足場パイプの補強が出来ない部分がありました。当然、手を抜いた所にはその報いが来ることになりました。
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尋常ではない暑さの夏でしたが、9月に入っても30度を超える日が続き穴の中での作業では、汗びしょびしょでした。
ほぼパネルを組み終わったのが、9月27日でした。
夜にレンタル会社に4tダンプとユンボ、それにコンクリートバケットを借り出しに行きました。その足で千葉のJE1KUC宅までバイブレータを借りに行き、飯能に戻ったのは深夜を過ぎていました。
生コン会社には28日に予約を入れて有りました。
28日6時にパネルの最終組立てと、生コン搬送準備を始めました。9時過ぎに山梨から応援のJR1AIBが到着し段取りの打ち合わせをしていると、予定よりも30分以上早く生コン車到着。
未だ準備が終わってないよ~ と言いつつ、バケットに生コンを流し込んで貰いました。最初はどれ位積んで坂を上れるのか不安だったので、0.3m3(0.7t)ほど入れてもらい慎重に坂を上ります。生コンの重量で登り口がぐずぐず崩れ始めましたが、ゆっくりかわして第1バリア通過。難所の30度の急坂をバケットが少し坂をこすりながらではありましたが、何とかタワーの根元まで運び上げることが出来ました。次回からは、吊りワイヤーの長さを短くしてこすらないようにしました。
垂直を出すためにタワー2段をユンボで吊って穴に入れていましたが、それだと生コンを流し込むのに邪魔です。前日に、上の段のレールを1本ずつ外しながら撤去し、接合部分にビニール袋をかぶせてからテープでぐるぐる巻きに養生しておきました。
コンクリートバケットを基礎タワーの真上まで持って行き、そこで蓋を開けると思ったとおりに均等に穴に流れ込んで行きました。次回からはバケット半分(0.5t=0.2m3)まで入れて運ぶことにしました。2.5m3頼んだので、単純計算で12/13回往復することになります。直線距離にすれば、100m程ですが高低差が20m近くあり、道も狭く片側は45度の急斜面です。基礎に流し込む時間を入れて、1往復30分程度かかりました。順調に行って5時間位かかる計算です。
でも、そんなに上手くいきません。バケットの蓋が開かなかったり、逆にうまくしまらなかったり。
しかし、そんなことは全然大したことではありません、トンでもない事が起こってしまったのです!!
ミキサー車からバケットにコンクリートを移し、それをユンボ(バックホー)で吊って坂を上っていきます。 1回目は勝手が分からないので、コンクリート量も少なくゆっくり慎重に運転して行ったので、危ないと思うことはありませんでした。2回目は、運搬できることが分かったのでバケットの半分まで入れ、ワイヤーの吊り代も調整しスムースに運搬できました。
3回目は、更にコンクリート量を増やし0.6m3(1.4t)位を入れて、多少スピードを上げて坂を上っていきました。
狭い道の上に昔使っていた電話線が道を横切っています。
それが少したるんでいて、ユンボのアームにひっかかるので、一旦ユンボを止めてアームに上って電話線をクリアしていました。それが面倒だったと思ったのでしょう(今思えば)、ユンボのアームを振ってクリアしようとしました。もう少しでクリア出来そうだと思い、更にアームを崖側に動かしたところ、ゆっくり車体が傾き始めました。アー!!と思いアームを戻そうとしましたが、どうにもなりません。
1t以上のコンクリートを吊り下げたまま、ユ~~ックリ ユンボは崖に倒れて行きました。危ない!”% と思ってユンボから飛び降りました。
しかし、何と言う幸運でしょう。
コンクリートをぶちまけながら、崖の下まで転がり落ちるユンボを想像したのですが、45度傾いたところで生えていた木に車体を預けたまま止まりました。更に、コンクリートバケットも、垂直に立ったままやはり別の木に寄りかかって止まっていました。
パニックにはなっていませんでしたが、これはもう、バケット内のコンクリートを捨てて、ユンボだけでも復帰させるしかないかな、と悲観的になっていました。
取りあえずAIBを呼び、どうしたら良いか検討することにしました。私は、コンクリートを捨てるしかないかなー?と思っていたことを伝えました。
彼は、バケットは吊っていなくても転げ落ちることは無いことを確認して、取りあえず吊りワイヤを外して本体だけを復帰させてみたら、と提案してくれました。
ワイヤを外してもバケットが単独で現在位置に動かないでいることを再確認して、少しアームを動かしてテンションを緩め、ワイヤを外しました。
その状態でアームを崖の反対側に動かしたところ、ゆっくり本体が水平位置に復帰したでは有りませんか!
更にAIBから、ユンボを移動して出来るだけバケットを垂直に吊れる位置に移動するように指示されました。多少の疑問は有ったものの、ユンボ位置を調整し慎重にバケットを吊ることにしました。
少し吊って状態を確認しアームを動かし、更に吊ってアームを動かし、を繰り返しユンボが不安定になることなく無事バケットを吊り上げ、道に垂直にバケットを下ろすことが出来ました。
この事故で、30分ほど時間を無駄にしましたが、不幸中の幸い誰も怪我をすることなく、環境も汚さず、機器に損傷を与えることも有りませんでした。
心筋梗塞を起こした時もそうでしたが、いかに状況を見極め、最適の判断をするかどうかがその後の展開を180度違ったものにするかと感じました。
その後、1往復40分程度かかりましたが、2.5m3を無事に打設し終わったのは薄暗くなり始めた頃でした。結局13回往復したことになります。生コンの運転手さんには心からのお礼をして基礎工事のメインエベントは『無事』終了しました。
一人で工事をしていたら、と思うと決して無事には終了しなかっただろうな、とゾッとします。AIBありがとう!
山頂にタワーを建てる3(2013年10月06日)
中華製のコンクリートミキサーを組み立て試運転。容量130Lなんですが半分程度にしてバケットを傾けないと、攪拌してくれません。
ちょうどこの形の2倍の容量
http://page17.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/v343678429
何しろ中華製ですので、信頼性は???です。こちらでいたわって使って上げないと、モーターも明らかに馬力不足で回転してくれません。
途中でSWも壊れたし
掘った穴は W2m x H2m x D2.5mでした。
1回に60-70L(0.06m3=140Kg)ですので、フーチン1.2m3を打設するには20回近く攪拌する必要が有りました。
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攪拌したコンクリートを掘った穴に流し込むために合板でトイを作ったり、ミキサーが穴に落ちないように固定したり、雨対策したり。色々問題が発生しましたが、何とか対応してフーチン打設には2週間かかりました。
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基礎タワー2段組んでフーチン上に設置し垂直を出し、それからコンクリートパネルを作って足場パイプで補強して、枠組みを作りました。
しかし、穴が狭くて一部体が入らず足場パイプの補強が出来ない部分がありました。当然、手を抜いた所にはその報いが来ることになりました。
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尋常ではない暑さの夏でしたが、9月に入っても30度を超える日が続き穴の中での作業では、汗びしょびしょでした。
ほぼパネルを組み終わったのが、9月27日でした。
夜にレンタル会社に4tダンプとユンボ、それにコンクリートバケットを借り出しに行きました。その足で千葉のJE1KUC宅までバイブレータを借りに行き、飯能に戻ったのは深夜を過ぎていました。
生コン会社には28日に予約を入れて有りました。
28日6時にパネルの最終組立てと、生コン搬送準備を始めました。9時過ぎに山梨から応援のJR1AIBが到着し段取りの打ち合わせをしていると、予定よりも30分以上早く生コン車到着。
未だ準備が終わってないよ~ と言いつつ、バケットに生コンを流し込んで貰いました。最初はどれ位積んで坂を上れるのか不安だったので、0.3m3(0.7t)ほど入れてもらい慎重に坂を上ります。生コンの重量で登り口がぐずぐず崩れ始めましたが、ゆっくりかわして第1バリア通過。難所の30度の急坂をバケットが少し坂をこすりながらではありましたが、何とかタワーの根元まで運び上げることが出来ました。次回からは、吊りワイヤーの長さを短くしてこすらないようにしました。
垂直を出すためにタワー2段をユンボで吊って穴に入れていましたが、それだと生コンを流し込むのに邪魔です。前日に、上の段のレールを1本ずつ外しながら撤去し、接合部分にビニール袋をかぶせてからテープでぐるぐる巻きに養生しておきました。
コンクリートバケットを基礎タワーの真上まで持って行き、そこで蓋を開けると思ったとおりに均等に穴に流れ込んで行きました。次回からはバケット半分(0.5t=0.2m3)まで入れて運ぶことにしました。2.5m3頼んだので、単純計算で12/13回往復することになります。直線距離にすれば、100m程ですが高低差が20m近くあり、道も狭く片側は45度の急斜面です。基礎に流し込む時間を入れて、1往復30分程度かかりました。順調に行って5時間位かかる計算です。
でも、そんなに上手くいきません。バケットの蓋が開かなかったり、逆にうまくしまらなかったり。
しかし、そんなことは全然大したことではありません、トンでもない事が起こってしまったのです!!
ミキサー車からバケットにコンクリートを移し、それをユンボ(バックホー)で吊って坂を上っていきます。 1回目は勝手が分からないので、コンクリート量も少なくゆっくり慎重に運転して行ったので、危ないと思うことはありませんでした。2回目は、運搬できることが分かったのでバケットの半分まで入れ、ワイヤーの吊り代も調整しスムースに運搬できました。
3回目は、更にコンクリート量を増やし0.6m3(1.4t)位を入れて、多少スピードを上げて坂を上っていきました。
狭い道の上に昔使っていた電話線が道を横切っています。
それが少したるんでいて、ユンボのアームにひっかかるので、一旦ユンボを止めてアームに上って電話線をクリアしていました。それが面倒だったと思ったのでしょう(今思えば)、ユンボのアームを振ってクリアしようとしました。もう少しでクリア出来そうだと思い、更にアームを崖側に動かしたところ、ゆっくり車体が傾き始めました。アー!!と思いアームを戻そうとしましたが、どうにもなりません。
1t以上のコンクリートを吊り下げたまま、ユ~~ックリ ユンボは崖に倒れて行きました。危ない!”% と思ってユンボから飛び降りました。
しかし、何と言う幸運でしょう。
コンクリートをぶちまけながら、崖の下まで転がり落ちるユンボを想像したのですが、45度傾いたところで生えていた木に車体を預けたまま止まりました。更に、コンクリートバケットも、垂直に立ったままやはり別の木に寄りかかって止まっていました。
パニックにはなっていませんでしたが、これはもう、バケット内のコンクリートを捨てて、ユンボだけでも復帰させるしかないかな、と悲観的になっていました。
取りあえずAIBを呼び、どうしたら良いか検討することにしました。私は、コンクリートを捨てるしかないかなー?と思っていたことを伝えました。
彼は、バケットは吊っていなくても転げ落ちることは無いことを確認して、取りあえず吊りワイヤを外して本体だけを復帰させてみたら、と提案してくれました。
ワイヤを外してもバケットが単独で現在位置に動かないでいることを再確認して、少しアームを動かしてテンションを緩め、ワイヤを外しました。
その状態でアームを崖の反対側に動かしたところ、ゆっくり本体が水平位置に復帰したでは有りませんか!
更にAIBから、ユンボを移動して出来るだけバケットを垂直に吊れる位置に移動するように指示されました。多少の疑問は有ったものの、ユンボ位置を調整し慎重にバケットを吊ることにしました。
少し吊って状態を確認しアームを動かし、更に吊ってアームを動かし、を繰り返しユンボが不安定になることなく無事バケットを吊り上げ、道に垂直にバケットを下ろすことが出来ました。
この事故で、30分ほど時間を無駄にしましたが、不幸中の幸い誰も怪我をすることなく、環境も汚さず、機器に損傷を与えることも有りませんでした。
心筋梗塞を起こした時もそうでしたが、いかに状況を見極め、最適の判断をするかどうかがその後の展開を180度違ったものにするかと感じました。
その後、1往復40分程度かかりましたが、2.5m3を無事に打設し終わったのは薄暗くなり始めた頃でした。結局13回往復したことになります。生コンの運転手さんには心からのお礼をして基礎工事のメインエベントは『無事』終了しました。
一人で工事をしていたら、と思うと決して無事には終了しなかっただろうな、とゾッとします。AIBありがとう!
山頂にタワーを建てる3(2013年10月06日)
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