「ジョシュア 大国に抗った少年」
という映画を観た。
2017年製作のアメリカ映画。
返還後の香港での民主化運動を
扱ったドキュメンタリー。
監督はジョー・ピスカテラ。
1997年英国から中華人民共和国
に香港が返還された。一国二制度
で特別な自治を認められたが本土
との一体化が進められる。
2011年香港で愛国教育の導入が
発表される。それに反対する為の
民主化団体「学民思潮」が設立。
創始者の一人が当時14歳だった
ジョシュア・ウェン(黄之鋒)だ。
2012年にかけて3万人超のデモ
を行うなど反対運動を展開し、
行政府は教育導入を事実上撤回
することになる。
2014年、香港行政長官の選挙で
立候補者が制限されることに。
9月から12月にかけて大規模な
抗議デモが行われ「雨傘革命」
とも呼ばれるようになる。
その中心にジョシュアはいた。
香港当局は強制排除を実施。
ジョシュア含む主要人物は拘束、
反対運動は鎮圧された。
映画は10代の活動家を英雄的に
映す。確かに彼らの勇敢な行動
に敬意を抱かずにはいられない。
しかし自分が感じたのは、強権
国家への抵抗の困難さであり、
危機感だ。近頃ますます身近に
感ぜられる。嫌なことだ。