見出し画像

聴刻堂日乗

起きて半畳、寝て一畳

刀の鍔について続編です。

鍔は恐らく父方の祖父の物。
祖父は明治二十九年生まれ。
私が直接知る最古の先祖です。

祖父は鹿児島の人。
子供の頃は桜島がまだ地続きでなく、
島一周を泳いだそうです。

夏休みに遊びに行った祖父の家には
南洲揮毫の掛け軸がありました。
南洲は西郷隆盛の号です。

もっとも鹿児島には南洲揮毫の書が
真贋数多くあるそうで、どれほどの
ものだったかは判りません。

祖父の肉声の言葉で覚えているのは
「起きて半畳、寝て一畳」。

人が独り生きていくのに必要な空間は
一畳もあれば十分とのこと。
質素さを美徳とする風の人でした。

この風は自分も継いだかもしれません。
(否、使える金が無いだけですやん!)

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

最近の「日記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事