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聴刻堂日乗

「世界といまを考える3」(是枝裕和)

是枝裕和監督の対談集を読んだ。
「世界といまを考える」第3巻。
今回も面白かった。

対談相手の職業ごとに4章。
映画監督では細田守。
マンガ家は吉田秋生、山下和美。
学者は福岡伸一、宮台真司ほか。
演出家は蜷川幸雄、三谷幸喜ほか。

是枝監督の対談力の賜物か。
話がとても判りやすい。

例えば演劇と映画とTVの違い。
観る人の数と質が違うし、
かけられるお金も違うし、
再現性や観客の視野も違う。
だから作り方も違ってくる。

創作の具体的な方法について
対話が進められるので面白い。

それは内幕的なことを知りたいと
いう読者の興味に応える面もある
だろうが、業界に携わる一人として
優れた映像創作を伝えて発展させ
たいという自負も伺える。

映画好きには面白くてためになる。
そんなおいしい本でした。

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