映画「ヘロイン×ヒロイン」を
観た。
2017年のアメリカ映画。
39分の短編ドキュメンタリー。
監督はエレイン・マクミリオン・
シェルドン。
第90回アカデミー賞の短編ドキュ
メンタリー賞にノミネート。
米国ウェストバージニア州ハンティ
ントンという町。かつては栄えた
工業都市。現在では人口10万人を
割り、失業者も多い。薬物の過剰
接種率は全米平均の10倍。
救急消防士、ソーシャルワーカー、
判事の三人の女性。薬物依存の人
たちを救おうと奮闘する。
薬物を使用する人を、犯罪者とし
てではなく困窮者として見る視点
が印象的だ。育った環境や運不運
で転落する人もいる。そうした人
も救われるべきだ、という思いが
伝わってくる。
さらにその根元には、自分達の町
を良くしたい、自分達のコミュニ
ティを自らの手で守りたい、とい
う思いがある。それはアメリカ的
な美点なのだろう。
映画の原題は"Heroin(e)"。
一字違いで大違いなのだ。