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聴刻堂日乗

映画「ザ・ホワイトタイガー」

映画「ザ・ホワイトタイガー」
を観た。

2021年アメリカ映画。
監督はラミン・バーラニ。
出演はアダーシュ・ゴーラヴほか。

"アメリカ映画"と書いた。配信元
のNetflixのHPに従ったが、映画
サイトによっては印米合作として
いる所もある。どちらが正しいか
不明だが、インドに住むインド人
の青年の物語だ。

インド人の青年実業家が訪印する
中国の首相にメールする場面から
始まる。貧困家庭に生まれた自分
がどのようにして金持ちになった
かを語るという設定だ。

コメディっぽい映像や、インド風
ラップとも言うようなノリのいい
音楽で明るくしてるが、内容は悲
しいお話だ。

貧困。家族間の搾取。カーストに
よる差別。召使か奴隷の様な仕事。
政治家は右も左も賄賂・・・。

悲しい話だと感じるのは、自分が
現代の日本人だからか。インド人
にとってはありのままの現実とい
うだけのことかもしれない

白い顔(アメリカ)の人の時代は
終わった。これからは黄色い顔
(中国)と茶色い顔(インド)の
人の時代だ、と言うセリフが何度
か出てくる。

映画まるまるインドの気分が感じ
られる一本だ。

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