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聴刻堂日乗

「写真集」

「写真集」という名前の写真集。
作者は幡野広志という知らない人。

発行元が、ほぼ日。
何かあるかもと薄い期待で借りた。

三つの作品集を集めたものらしい。

一つめは「海上遺跡」。
海の上に一部が見える建物の残骸。

二つめは
「いただきます、ごちそうさま」。
狩猟の、やや生々しい写真。

三つめは「優しい写真」。
二歳になる息子の誕生からの記録。

どれも作風が随分違う。
特に三つめは。

作者は2016年に長男誕生。
2017年に多発性骨髄腫を発病。
34歳で余命3年の宣告を受けた。

34歳というのは若い。
受け入れ難い年齢だと思う。

「いい写真ってなんだろうって
ずっと考えていたけれど、撮影者
の伝えたい気持ちが、正しく伝わ
る写真のことなのだと気づいた」

作者の言葉は気負いも衒いも無い。
そして息子の写真はいい写真だった。

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