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聴刻堂日乗

旅先での邂逅

高山陣屋の前に山岡鉄舟像があった

そうか
山岡鉄舟の父は高山の郡代だった
鉄舟は少年期を高山で過ごしたのだ

「命もいらず名もいらず」
この4月に読んだ山本兼一の小説
山岡鉄舟の生涯を描いた作品だ

剣、禅、書
それらの道で己を磨きぬいた人
小説を読んで強烈な印象だった

山岡鉄舟の書画が高山陣屋にあった
このブログの見出し写真がそれだ
衝立に書いたものだ

「たをれても 弓矢は捨てぬ 
         かかしかな」

「晴れてよし曇りてもよし不二の山
 もとの姿は かはらざりけり」

書は、素人目に見ても達筆だ
だが画と句の内容は超素朴
人物が眼前に現れたかのようだ

旅先での思いがけない邂逅
なんや、うれしいわぁ
大いに、本を読み、旅に出るべし

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