高山の町では写真を多く撮った。
ふとシャッターを押したくなる。
例えば、軒先に下がる風鈴とか。
いわゆる映えるのとは少し違う。
もっと地味なものだ。
単に古いというものでもない。
周りと調和しつつ自己主張してる。
町を飾るセンスの良さと言うか。
地元の人の努力とも言えるかも。
歴史的な観光資源に恵まれても。
活かせるかどうかは人次第。
誰か一人の才能でもないだろう。
この町の人の層が厚いのだろう。
高山は幕府直轄領。
江戸から代官が来て数年で交代。
統治者はいわゆる腰掛け。
町の運営は自治的なものだったか。
旅人の、根拠のない妄想だが。
妄想を脹らませる何かがある。
一朝一夕にできるものではない。
町の品格とも言えるものかなぁ。