くろさん亭、おかわり

終戦記念日

母から聞いた、8月15日の思い出。


       


セミの声に混じって、流れるラジオの声。

内容は全然聞き取れなかっけど・・・。

ただ、あの日の日差しの強さと土の匂いだけは忘れられない。

(早く日陰に入りたかった、女学生)


そして、日本が負けたとわかったとたん、涙が出た。

悔し涙。

なぜ、神風は吹かない?

まだまだ純真だった女学生はいざとなったら、神風が吹き、日本が勝つと信じていたらしい。

後年、母は”非科学的よね”と笑っていたけど。

       

非科学的といえば、竹やりの練習をしていたときも

竹やりでB29に立ち向かうなんて、ちょっとおかしいと本人も思ったようだけど。

(おかげで、なぎなた、竹やりには自信があったようです(笑))


彼女はしみじみ、

”教育って怖いものよ。わたしは戦争に負けるなんて思ってもみなかったし

 国に尽くすのが当たり前と思っていたし”




       

15日を境に、生活も人の態度ガラッと変わったといいます。

人々は生きていくことに必死になり、社会は復興していったとか。

竹やりを鉛筆に持ち替えて、学生生活を送り、たくましく生きていったのです。


それからは、まずなにごとも、自分の頭で考える、をモットーに。

・・・平和ボケのムスメ(←私、のこと)を嘆きつつ、終戦記念日は、母の独演会。

(夕飯はかぼちゃの煮つけに、だんご汁)


もう少し、きちんと聴いておけばよかったなぁ・・・。



など、反省しながら、黙祷をした、8月15日。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「インポート」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事