常々、本は出合うべき時に出会う、そんなときはあるように思えます。
だから、私は時々、用事がなくても本屋さんをウロツクのですが。
この間出会ったのがこちら
『そろえてちょうだい みちくさ編』(いくえみ 綾)
溺愛猫エッセイ。
ほんとうに、その通りの内容です。
なにげなく買って読んでいくと・・・。
ぶんたん、うちのロッシーさんと同じ種類の癌でした。
発症した部位は違うけど。
もう他人(猫?)には思えなくって、読みました。
いろいろ共通するところもあり、まったく違うところあり。
でも、共通したのは
”怖いのはやっぱり猫自身が辛いことだ。
猫が辛いことに飼い主が耐えられなくなることだ”
と、いうくだり。
思わず涙が出ました。
いくえみさん、闘病で辛かったところは描かれていないように思えます。
でも、それでよかったのかもしれません。
この本はぜんぶ、ぶんたんをはじめ、すべての猫への想いで溢れているから。
柔らかく、あたたかいユーモアも大切な日々を彩っているようです。
(北大の獣医さんのところに行くくだりで
”ハムテルいる?””うるしはらきょうじゅいる?”というところ、クスっです)
締めくくりのひとこと
”すべての猫に幸あれ"
ここに集約されているのかもしれません。
おすすめです。