ハワイに展開する小売店ABC Store(土産物充実)は、グアムでも手広い。ハワイまで行けない我々はグアムでの買い物の大半をここで行うのが通例である。島価格と円安と物価高でフリトレーの大袋(日本でせいぜい400円でないか)が6.99ドルとか、ちょっとした棒アイスが安くて4ドルとか、ああ、帰ったら日本で買おう…と思わせる値段の多い中、浮き輪は安かった。
アシカショー、イルカショー満席で通路立ち見。前方に壁がないとはいえ長いひさしの下で、諸法はもとより日差しが遮られている点から考えても屋内といってよい。右前のおばさんが馬鹿でかい帽子をかぶったままでな。こういうところにだんだん気がつかなくなっていくものなんだろうな。でも周りが指摘すると怒りそう。
ペンギンかわええすな。
ホテル窓から見えた隣のビルの空調ダクトがきれい。
20年遅れでICOCAを使う機会を得たのは先週の日曜日のことだった。実際のところ、文字の読めない台湾で(漢字を自分なりに判読するが、アナウンスの声と文字が結びつかない)こういう自動運賃計算のチャージ式システムが大変助かったから、この便利さがけっこう昔からあるのは知ってたはずなんだ。けど、日本の片田舎で電車に乗るのが年に一度二度の暮らしをしていると別に切符を買うのに困らないし、あえて手持ちのカード類を一枚増やす機運にもならなかった。それが使ってみると、これは持っておくべき厳選カードの一つだな(20年遅れ)。
先日、グアムで飛行機に乗った。Trend Vector Aviationだかいう会社で「キッズ体験コース」というなかなか無鉄砲なプランがあって、20分の操縦体験の後部に同席。大人の一時間コースよりはるかに安くお世話をしてくれる。
懸念された北朝鮮ミサイルもなくただ楽しかっただけのグアム旅行は、緑もきれいだったなあ。一面の芝生が短く整っていたところが多く、さすが手入れが行き届いているかと思いきや、街と観光地を結ぶ何もない道路脇まで揃っていたのは、あれはもともと長くならない種類なのかもしらん。TM-9とか聞くけど、野芝にもそういうのがあるのかと。
それから、よく見たら雑草だった、という写真。勢力を持っているのは、日本で見るカヤツリグサや、コニシキソウとどうも同じ系統のものである。感覚的に、離れたところで別々に発達したわけはないと思うのが普通でしょうから、昔はつながっていたか、鳥が運んだか、せいぜい数百年内の侵襲か、ともかく非常に近いものであることは疑ってやまない。
実際、歴史のどこかで枝分かれしていて、元をたどれば日光をエネルギー源として生育する緑色のものは系譜が一緒であると教わっている。いや、それすらも分類上の都合であって、動物とか植物とかの「界」と分けられる区分すら、一つの生命のうごめきから誕生したと習う。それを思ったとき、日本で見るコニシキソウとグアムのそっくりさんとの違いなんて、どうでもいいよなあ、と思う。平凡の域を出ることができない者と学者さんとの違いである。
本当に一瞬だけ、地上生物の悠久の歴史に思いを馳せたようにも思うが、これは後からの脚色かもしれない。そのときには、「ちゃんと手入れしとけよー」「なんなら草むしりしようか」とか、そんなことを考えていたことは覚えている。
THE WESTIN RESORT GUAM 20年。奇跡の立地を誇るリッチホテル。
北朝鮮によるミサイル発射懸念の下、アンダーセン空軍基地方面(日本から見ての方面)に視察に行ってきました。
よいすね。実によい。庶民の店「ABC Store」での買い物は、「あのとき買っておけばよかった」と後で悔やむことしばしば。それを踏まえ、今回は慎重にハードルを下げて商品を吟味したつもりが、その場ではことごとく「でもこんなものいらないよなー」と判断してしまって結局やっぱり買いもらしがあった。店のカレンダーであります。年も三分の二が過ぎて今更なー、と見送ったんだけど、別に実用のために買うのではなかった。もともと2ドル99セントのところ、この時期は99セントで投げ売りされていることを、日本に帰ってからホームページで知った。全然かさばらないのに、ああ、買っておけばよかった。2016年版を持っているのに、なぜ続きを買わなかった。近く行く人がいたら買ってきてくださいお願いしますお願いします。
ついに先日、気候温暖な番田で栽培されたユーカリがコアラの餌用に出荷されていることで知られる、神戸市の王子動物園に行った。中でも、ふれあい体験コーナーは人気で長蛇の列。通り道を挟んでなお続く行列に、我々は並んでいた。
「ここは通路なので開けておいてください」と行列を整理する警備員が、通路越し先頭に並んでいた若奥様との話に夢中で、通路の向こうで一旦途切れている行列を最後尾だと思ってひょいと割り入って並ぶ人に気がついていない。
話の中身は、その混雑ぶりについてだった。朝9時開園をわずかに過ぎて到着した我々ですら、駐車場の混雑の片鱗を感ずるところである。この「王子動物園」は、「王子スタジアム」(陸上競技場)などの施設を総称し「王子公園」と呼ばれる場所にある。自動車は「王子公園」の駐車場に停めるのだけれども、警備員の話によれば、その日は王子スタジアムでラグビーの試合があるため昼からさらなる混雑が予想されているのだそうだ。サントリー対赤城乳業という、まあ強豪チーム同士の試合ということで、観客も割合に多いであろう、とのこと。
実に無駄話である。仕事そっちのけで浮かれきっているんである。我々も大人であるから少々のことに目くじらは立てませんけれども、幾人かの割り込みを座視する間、まあ渋い顔にもなりますわな。
その無駄話ぶりがさらに際立ったのは、翌日の新聞記事を読んだときである。その日は、パナソニック対アサヒ飲料、それに、エレコム神戸と富士ゼロックスの、アメリカンフットボールの試合だったのだそうだ。赤城乳業に関連したスポーツの話題では、ネットで見ても「女子ラグビー選手の強いのがいる」くらいのことしか見つからないし、まったく、その警備員が何の話をしていたのかわからなくなった。どこまでも後味の悪い話である。
東京旅程の最終日、少しの自由時間を充てまして。
歌舞伎座を覗いてきました。残念なことに歌舞伎には造詣が浅いどころか正直なところわずかの興味もないのですが、新しい歌舞伎座は、とにかく「日本を代表する建物にしたい」という明確な目標があって、外観から舞台装置からじゃぶじゃぶとお金をつぎ込んで作り上げたようなことをテレビで見ていたものですから、これは一度見ておこうと思ったのです。公演を鑑賞しようという時間も気持ちもありませんでしたから、地下の土産物店を覗くのが関の山だったのですが、この関の山がひどい難所でした。売店の面白いこと面白いこと。ずいぶんな時間を費やしてしまいました。地下鉄東銀座駅直結。
他の場所を回る余裕はないが帰りの新幹線の乗車までには十分な時間がある。それで、東銀座→銀座→有楽町→東京、と歩いて戻ることにしました。途中、木村家であんぱんを買いつつ、無印良品有楽町店内に建設された「木の家」モデルハウスを冷やかしつつ、その道のりは1.7kmほどであったようなのですが、退屈することはありませんでした。田舎者ですけん。その途中、これまたテレビでよく見る「西銀座チャンスセンター」があったので、いわく「億の細道」という行列を撮影してきました。見てごらんなさい、この欲の皮の突っ張った人々を。
そして、日本を代表する山、富士山。新幹線の車窓から。富士山が見えると、みなさん一斉に写真撮影するもんすな。まったく、素晴らしい山です。
そのような東京でした。