昨秋、サツマイモの収穫を待ちすぎた上に直播きでスタートしたタマネギは、秋の間に思うほどの成長を見せず、間引きを検討するまでもなくあきらめて放っておいたら春から少しは育ってきた。けどろくな土でないこともわかっている。
先々週の時点で最大の直径4cmほどのを中心に8個をインスタントラーメンと一緒に茹でて食べた。その翌日、突然の筋肉痛でインフルエンザようの症状から一週間以上の不調(二週間経っても治った気がしないが、十日ほどで峠は越した感がある)に見舞われ、タマネギを疑うことなくこれはインフルエンザだったのだろうと考えている。家族の誰にもうつらなかったのは幸いだ。
先週、今度は適当な8個を刻んでよく炒め、インスタントラーメンとともに食す。食生活が乏しくないかこれは。
そして今週、いよいよ葉のほとんどが倒れ、これ以上の成長が見込めないと見限り、残るすべてを収穫した。85個くらいあったかな。上と下をカットして皮をむく作業で、ああこれこそがタマネギだという目へのしみ具合。フライパンを満杯に埋め尽くしたタマネギをちょっと煮て、うん、まあ、おいしいというか、別にまずくはない。ただ多すぎる。ニンニクは一度に食べ過ぎると内臓が悲鳴を上げるというが、タマネギは別に毒もないというし、実際アウトバックステーキハウスでタマネギフライを死ぬほど食べたこともあったし、それであるだけ全部作ってみたんだけど、多すぎた。
小さい子供に無理して食べさせたいものでなく、このせいじゃなかったとしても直後に体調を崩されでもしたら非難は免れないので、昼といわず夜といわず、二日がかりで一人で全部食べた。育てといて自分がいうのもなんだけど、あんな花壇の一角で作った物は、あまり気分のいいものではなかった。
店で見る大きなタマネギの立派さに感服してやまない。