ふるさと納税の制度は都市部に集中する税収を地方に分散させつつ地場産業の維持推進に寄与する目的があると印象付けられてきたので、原則的にこれは都会の人のための制度であろう。さして納税面の貢献度の高くない下々の者が目の色を変えて寄附先を探し回る姿は滑稽ではないか。
そう思いながら、三年ほど前だったか、クレジットカードのキャンペーンに乗ってちょっとだけ、ただ金額さえ満たせばよかったから宛先の検討も億劫で、幼少期を過ごした自治体で別に特産地でもなんでもないけど米をもらった。
興味のわかなかった昨年は大みそかまで出遅れ、せっかくだから何か…と思って検索サイトに乗って、縁もゆかりもない自治体にお金を振り込んだ。強靭な意志がないとだんだん毒されるもんである。ニッパーを持っていなかったので、詳細は伏せるが刃物の産地への寄附を遂行。ほどなくペンチとラジオペンチとニッパーのセットが届くであろう。
本当に欲しかったのは「丸のみ」(ただわざわざ買おうと思うほどではない)で、しかし返礼品に見当たらなかったので仕方ない。買うほどではないけど欲しいものとして他に「防犯カメラ」がある。これが返礼品には意外に種類があり、今年するとすれば今度は控除限度額を意識してきっちり調べていこう。だんだん毒されるもんである。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます