遠心力は、回転の軸に対して鉛直方向に働く。
球体の上で、回転と同じ向き(東)に力を加えると、回転の速度に自身の速度が加わって遠心力が大きくなる。反対方向(西)ではその逆。それで、東に移動すると赤道寄りに、西に向かうと極寄りに進路が曲げられる。
赤道から極に向かう南北方向の移動では、東西方向への回転の速度を保ったまま回転半径が小さくなるので、進行方向は回転の方向に曲がる。極から赤道に向かうときは逆に、回転と反対の方向に曲がる。
赤道上以外では、どちらの方向に進もうと、北半球では右向きに、南半球では左向きに曲がる力が働くことの説明。物理的な力が新たに加わっているわけではなくて、回転する物体から見た、見かけ上の力。これを体系化したのがコリオリなので、コリオリの力と呼ばれる。
北半球では風は低圧部を左に見て吹くとか、高気圧が極端に発達しない理由とかにも関係する、ちょっと大事な話。わかりやすい説明を目指してみた。
コリオリ因子は三角関数sinを要素に持つ、ということだけ知っていれば、計算はできなくても「赤道では0」「極で最大」ということがなんとなくわかる。
上下方向への移動にもコリオリの力は働く。だけど、どっち向きに働くのかはさっぱりだ。大雑把には回転と逆の方向に流れるのだろうけど、引力が小さくなったときの緯度による振る舞いの違いが想像できない。でもご安心ください。そこまではあの試験には出ない。
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