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2017年05月04日 00時00分00秒 | 日記

初の米艦防護が終了=海自護衛艦、2隻で

 

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 今日のNHKが朝っぱらからトップで繰り返し流し、

きょうの各紙が一斉に一面トップで報じた。

 米軍の要請に基づき、きょう5月1日から海上自衛隊の護衛艦が

米海軍の艦船を防護する事になったと。

 これは我が国の防衛政策の一大転換点であり、分岐点だ。

 もちろん憲法9条違反である。

 だからこそこれほど大きく報道しているのだ。

 こんな重要な政策決定が、いつ、どのような形で行われたのだろうか。

 そう思って各紙を読み比べてみて唖然とした。

 どの記事も、政府の正式な発表に基づいて記事にしたのではなく、

政府関係者への取材で分かったと書いている。

 そんな馬鹿な事があるだろうか。

 そう思ってさらに読み進めてさらに唖然とした。

 すでに、2015年に成立した安保法関連法案によって、

防衛大臣の判断で実施命令を下す事が出来るというのだ。

 これは米艦防護の演習ではない。

 米艦船が有事に関わった場合に防護する実戦の命令なのだ。

 その命令が、こともあろうにあの稲田防衛相の判断で下されたのだ。

 まさしく憲法9条違反がなし崩し的に行われたのだ。

 これはおそろしいことだ。

 おもえば安保法制が議論された時、

この集団的自衛権の行使の憲法違反はさんざん指摘された。

 いつ、どんな時に、どのように行われるのか、さんざん議論された。

 しかし、安倍政権のごまかしの答弁によって、

何も明らかにされないまま、最後は強行成立させられてしまった。

 その後は、もはや政府に白紙委任だ。

 どの報道を見ても、今度の米艦防護の初の命令について、

それが、あの安保法制の議論の中で懸念されていた事が現実になったと

書くものはない。

 こうして憲法9条は完全に骨抜きにされていくのだ。

 果たして連休明けの国会審議で、野党共闘はこの稲田防衛相の実施命令について、

それが憲法違反だと追及するのだろうか。

 おそらくそうはならないだろう。

 共謀罪や森友問題の追及に忙しくするのだろう。

 それさえも腰砕けに終わり、後は東京都議選一色の政局になるのだろう。

 こうして憲法9条はなし崩し的に否定されていく。

 これがこの国の政治の現実だ。

 既存の護憲政党の限界だ。

 何としてでも新党憲法9条をこの国の政治の中につくらなければいけない。

 たとえどんなに弱小の政党であっても、

憲法9条こそ、他のいかなる国も持つに至っていない、人類の崇高な政治哲学、

政治理念であって、それを国是とすることが日本の政治の最も重要な使命である。

 その事を、その事だけを、国会で大声で主張し続ける政党がこの国には必要なのだ。

 新党憲法9条がこの国の政治の中に存在していたら、

憲法9条を愛する世論の願いを結集させて、米艦防護の実施命令など、

稲田防衛相に決して許すことはなかっただろう。

 


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