【ダイジェスト】福井健策氏:社会を破壊するTPPの著作権条項に注意せよ
マラソン大会終わって寝てたゆーやです。農業や車、薬などで注目・問題視されてるTPP。だが、そこで隠れ勝ち(?)なのが著作権条項だ!TPPの著作権に詳しい福井健策氏は、現在TPPの著作権分野で議論されている論点はいずれも、ディズニーに代表される強力なキラーコンテンツを持つアメリカの著作権強者利権をさらに強化することになるうえに、一般の市民が自由にアクセスできるコンテンツが約される恐れが強く、表現の自由や知る権利といった民主主義の根本的な理念を損なわれるかもしれないと警告している。一例として当時、宮沢政権の官房長官や自民党幹事長として日米合意に尽力した元衆院議員の加藤紘一氏は、以前にマル激に出演した際、日米協議の結果導入された大規模店舗法改正の影響を過小評価したせいで自らの選挙区内の商店街がシャッター通りと化すことを許したことを、後に強く悔やんだと告白している。
TPPは各国政府によって秘密裏に交渉が行われ、途中経過も公開されないが、国際条約であるが故に、一旦批准されれば、国内法よりも強い拘束力を持つ。とりあえずトライしてみて、具合が悪ければ元に戻すというような融通が一切利かない=上記のような悲劇が起きるかもしれないのがTPPの特徴(?)だ。まあ、多少の例外は存在するかもしれんが。1990年代の初頭に、アメリカの圧力に屈した形で合意した日米構造協議とその後に続く年次改革要望書などで、日本社会がどれだけ大きな変質を強いられたか。そして、その変質が日本にとって本当にいいものだったのかどうかは十分に検証されているのかどうか怪しいうえに考えてないとしか言えないな阿保総理(安倍晋三)を含む日本政府のほぼすべての議員どもは。ああ、絶対考えてないな。
2015年2月21日
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社会を破壊するTPPの著作権条項に注意せよ
福井健策氏(弁護士)
マル激トーク・オン・ディマンド 第724回
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