公立の小中高の学校では卒業式、入学式に日の丸がある光景自体は珍しくなくなりました。
自民党政権による日の丸・君が代の強要が深く教育現場に浸透してきているということです。
国旗・国歌法(1999年)を押し通すときには、自民党政府は、強要しないと言っておきながら、教育現場での強要は、まるで北朝鮮と同じです。
(中略)
「
卒業式で国旗に背を向け、国歌斉唱…「国旗軽視している」との批判受け来年度見直し検討 大阪の中学校」(産経新聞2016年3月20日)
この中学校では、卒業生と在校生が対面となり、卒業生の後ろに日の丸があるため、卒業生は卒業式の大半で日の丸に背を向けていたというものです。
どうやら君が代斉唱のときも、卒業生は背を向けているようですが、これも問題とするのです。
対面方式にしたからというのですが、とてもいいことではないですか。
卒業式において、卒業する生徒、それを見送る生徒が対面する式というやり方は、まさに生徒たちこそが主役だといことを改めて実感させられます。
それが日の丸に背を向けているから国旗の軽視などとは言い掛かりをつけるのですから最悪です。
「
卒業生は、式にかかった約2時間の大半が国旗に背を向けたままとなり、その上、国歌斉唱時は国旗のほうを向かなかった。このため卒業式終了後に「国旗を軽視していないか」などの電話が数本寄せられたという。」
わずか数本の電話だというのですが、これを大々的に報じる産経新聞。そして、それに右往左往する当該中学の校長。明らかに狂っています。ここは北朝鮮ではないのですよ。民主主義の国、日本のはずではありませんか。
これでは卒業式の主賓は、「日の丸」になってしまうという本末転倒な事態です。
こういうところで電話を掛けた人たちって、極右なんだろうなと思いますが、
自警団気取りなのでしょう。
普通の感覚であれば、日の丸に背を向けていようが大した問題ではありません。
もっといえば、多くの国民にとっては日の丸なんぞには無関心です。背を向けていようといまいとどうでも良いことなのです。
はっきりいえば、日の丸など、小中高の学校の儀式では異様です。なくても全く問題はなく、文句を言うのは極右思想の人たちだけです。
だからこそ日本の支配層は、国民に日の丸、そして君が代を児童・生徒に植え付けようと必至なのです。
先般、女は子どもを二人産め、などと言った高校の校長は、何と旭日旗をこっそりと掲げていたとか。
「「2人以上出産」校長:休日校門に旭日旗 大阪市調査へ」(毎日新聞2016年3月18日、リンクはありません)
校長室に旭日旗を掲げていたそうで、極右思想丸出しの校長でした。ここまで露骨な人は珍しいのでしょうが、大阪市ではこれまで教育は20000%強制だと言っていた橋下徹氏が支配していた地域ですから、このような突出した人が出てきても不思議でも何でもないのかもしれません。
一体、教育現場はどうなってしまっているのか、日の丸・君が代の強制など全くもって時代錯誤なこと、国家が特定のイデオロギーを教育現場で強要するなど憲法違反も甚だしいものです。
(中略)
日の丸の歴史はこれ!
こういう強権支配に見て見ぬ振りを続ければ、いずれ本当に何も言えない時代が来てしまいます。
日本を不自由主義者の国にしてはいけない!声をあげろ!!
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