憂鬱なメトロ

今の住まいに引っ越して10年以上経ちますが、会社帰りにバスを

利用したのは昨日が始めてでした。

いつも通り会社モードのスイッチが切れる地下道を抜けて地下鉄の

改札へ向うと、すごい人ごみです。地下道がザワザワしています。

すぐに「何かあったな」とわかりました。

券売機の近くで駅員がハンドマイクで何か叫んでいます。

近付いて聞いてみると、つい先ほど、途中の駅で人身事故があり、

事故処理のため地下鉄が全線で運転を停止してるとの案内でした。

運転再開までしばらく待たなければなりません。

地下鉄構内でただ待っているわけにもいかず、地上へと戻り、

どこかで時間を潰そうと考えてフラフラ歩き出しました。

しかし外はパラパラと雨が降っており、だんだん面倒になって

バスでも帰れるはずと、すぐ近くのバス停に向いました。

同じ事を考えている人も多かったのでしょう。バス停も人で

ごった返していました。

数分待っただけで目的のバスに乗れたのはラッキーでした。

いつもは地下鉄なので、ラッシュに関係なく電車15分とその他徒歩

20分で片道約35分の通勤時間なのですが、昨日のその時間帯は、

バスだけで40分、その他徒歩で15分、自宅まで1時間近く時間を

要したのはちょと計算外でした。

後で知ったことですが、あのまま地下鉄の運転再開を待って電車で

帰っても、自宅に着いたのはもっと遅い時間だったようです。

そして、ニュース。

ちょうどあの時間のちょっと前、仙台市地下鉄のある駅のホームから

市内に住んでいる女性が飛び込み、列車にはねられ死亡しました。

警察は自殺とみているようです。

地下鉄は１時間半ほど全線で運転を停止、会社帰りの約１万９０００人

に影響が出た。

TVニュースでは、列車の下から階段へと運び出されるブルーシート

が印象的でした。

24歳の彼女に何があったのでしょうか。