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鼓曲萬来

2023大寒のパンセ

一年の内で一番寒い時期とも言われておりますが
関東も今年一番の寒さ
十年に一度クラスの強烈寒波がやって来ております

どうなんでしょうね 気候変動もございますし
昔とは季節感も大分異なっておりますので
これからもっと寒くなるなんて事も考えられます
いや勿論豪雪地帯等にお住まいの方からみれば
そっちの寒さなんてという事になるんでしょうけど
しかしそんな中でもお蔭様で元気にさせて頂いております

そして2月に入りますと個人的にも
節分豆撒き、誕生日、バレンタインという流れになって行く訳で
厳しい寒さの中此処さえ乗り切ればというよりは
まだ朝晩冷え込むでしょうし
東京に雪なんていう事態もあるかも知れませんので
更に気を引き締めてまいりたいと思います

#1 バンドを始めた頃に 

高校生の頃だったか初めてのバンドを組んだんです
クラスの仲間達とだったけど
やがてアルバイトのようにディスコやクラブで演奏するようになって
レパートリーも徐々に増えていった訳で

で、その頃のスキルを思い出してみると
大して音楽的な素養なんかはある訳が無いですわ
全くの独学 耳で覚えて身体で覚えるって感じ
それなのに思い出すと全く謎だなと思う事も有りまして

例えばビートルズの「抱きしめたい」
あの今でも世界有数の複雑な構造の一つともいえる
あのイントロをどうやって練習して演奏していたのやら
楽器をやる人なら解ると思うけど
あれを音楽的に理解して当時やってたとは到底思えない訳なんです

その頃ですな、高橋幸宏に始めて会ったのは
私が3年生で彼が1年生
部室で練習していたら
「僕もバンドやってるんです見ていてもいいですか?」なんて
そのいきさつはロックンロールマイウエイにも書きましたが

それからというもの先輩後輩の垣根を越えて
互いの教室で机を叩きながら「ああでもない、こうでもない」って感じで
まだ新しいドラムに対応できる人も少なかったし
彼は新しいドラムのフレーズを見つけてはよく教えてくれました
「あのスーパーセッションのザッツオーライト、バスドラはこうでした」なんて
それに昔からお洒落で
個人教授なんて映画のルノーベルレーに憧れておりました

放課後ジャズ喫茶にスナーズやカップスを見に一緒によく行った事も
彼はスナーズのエディフォルトウノのドラミングやスティックの持ち方まで
よく研究していたっけ

やがて細野さんのオーディションをセッテイングしてくれて
それは残念な結果だったけど
それが回りまわって村八分に入るきっかけに繋がったし
その村八分をやめた後にも私がドラムで自分はギターに回って
一緒に小阪忠さんのバンドをやったり

それから彼はサディステイックミカバンドバンドに入り
付き合いも遠くなってしまったけど

ハルヲフォンの最後のシングル
私が歌った「闇にジャックナイフ」のドラムは彼がYMO名義で演奏している
思えば節目節目にはどこかに彼がいた訳で
PEGMOの時は幸宏のお兄さんの会社が所属事務所だった

まだ教則本も何も無い時代
抱きしめたいのイントロの構造も理解出来なかった頃の思い出
これはこうこうこうみたいですと
あの優しい口調とジェントルな物腰で
彼が目の前で披露してくれるドラムフレーズは
どれ程今となると宝物だったかは計り知れない
あの初めて会った小さな部室から半世紀
君は誰もが知る世界の高橋幸宏になった

 ありがとう 高橋幸宏 安らかに 



#2 広東麺



最近町中華が有り難いなと思ってるんですわ
いや、確かにそれ相応の美味しい
中華料理やラーメン等もあるのは知っております

しかし何故か妙に町中華の醤油ラーメンとか美味く感じるというか
いや勿論スープ等は塩分の関係から掛かり付けの先生に
「なるべくラーメンとか遠慮して下さいね」とお達しを頂いておりまして

それだけにあっさりしたスープで一、二掬い
まさに感謝の念も深まってまいります
人は恵まれた環境ではなかなか感謝は湧いてまいりませんな
こういった制約の中にこそそういった気持ちも理解できるというもの

特にそんな中でも広東麺が私大好きなんですわ
餡かけってどうしてあんなに料理が美味しくなるんですかね
普通のスープにあのとろみが付いた時点で
何倍かの代物に格上げされるんですよね



ご承知の通り 天津飯 中華丼と並ぶ
我が国固有の名称であり 発祥を見るわけですが
中華料理のレシピを参考に我が国独自の発展を遂げた
独特の文化形態に改めて心からの感謝を申し上げる次第です
広東麺 美味しいんですわ



#4 ビールのつまみはソフトシェル

渡り蟹(ソフトシェル)の黒豆(豆鼓)炒めなんてのも最高ですね
殻ごとバリバリッと
勿論日本でも中華料理屋どこでも頂く事が出来ますが
目黒の秋刀魚なんて落語もありまして
つまり最初の美味しさと食べた場所の情景が重なり合って
忘れられない記憶となって心に仕舞われて行くと言う寸法です

そういった意味でこの料理はニューヨークに限るという事になります
あれは初めて訪れたニューヨーク
太鼓の仲間に連れて行って貰ったマンハッタン
その眩しい光と初めてのニューヨークそして食感と味が一体となり
どうして中華料理がアメリカなんだと言われても
食と言うものはそのような物であると認識しております

で、これをスーパーで見つけまして
只、「蟹とガーリックバター炒め」と表記されておりまして
多分渡ってない種類と推測できますので
う~む、ちょっとどうかなとは思いましたけど
まあ似たような感じではありましたので早速ビールのつまみに
いや殻の柔らかさも、食感も似ておりましたし確かに美味しかったんですが
流石に別物 窓の外に摩天楼は・・・そして黒豆炒めとなりますと
やっぱり「渡り蟹はニューヨークに限る!」という事で




音楽ブログと言うには全く無関係の方向に話がついつい行ってしまいましたが
この寒さ 美味しい物でも頂いて栄養を付けつつ
今日は色々と思いつくまま書いております
各地からの情報では降雪も凄そうですね
色々対処が必要な事項も多々考えられますので
体調管理に務めまして
柔軟にそこは此の冬を乗り切らなくてはと思う次第です 乙

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