正月早々LAの山火事
トランプ大統領就任
ニューオリンズやラスベガスの
テロのニュース等が入って来まして
アメリカも色々な事が起きておりますな
まあ、そんな中、思い出すのは何度も訪れたロスやニューヨーク
更にこのBLOGでも何回も書いてきたアメリカ縦断の旅
以前にニューオリンズの事やメンフィスの事は上げておりますが
デトロイトは直々話には出ておりましたが
正式には上げてなかったので
今日改めて記憶に留める意味で書いた次第です
で、以前の記事はこちらから
時間があれば目を通してくれれば有難いです
デトロイトブレークダウン
Detroit Breakdown
J Geils Band
カッコいいバンドでしたね
ピーターウルフですか.....フェイダナウエイの旦那という
そして晩年のマディウォータースの介護人というか付き人というか
まじアッシーという様なこともしておりましたけど
えーと話をアメリカ縦断に戻しますが
最初日本からのアメリカ入国が急遽デトロイトに変更となり
つまりあの時の旅で最初に足を踏み入れたのがデトロイトでした
もう憧れの地なんですわ
あの大好きなモータウンサウンドの生まれた場所
テンプテーションズにミラクルス
ステイヴィーワンダーにシュプリームス
マーヴィンゲイにフォートップス
もう街中がダンシンインザストリートだろうと
勝手に妄想も膨らみましたね
で、エアポートからホテルに直行
とりあえず一休みして市内観光にという事になったんですね
その時は折り畳み用の太鼓をいざという時の為に作りまして
それを抱えながら数人で街に繰り出したって訳ですわ
しかし街に出た途端 ウっとなりましたわ
まあ、正直に申しますと通りを歩くだけで
「これはちょっとマジかな...」という
とっくにモータウンレコードは引っ越したし
車産業も跡形も無し
町並みは落書きに溢れ、壊れたビルが立ち並び
荒廃仕切っておりましたな...実に
そして大量の警察官を解雇したせいで
全米でも屈指の犯罪発症率を誇るって事は聞いて知っておりましたが
街中が殆どやばめの人しかおりませんで
それも通りに屯して、こちらを見ているというか
マジ、拳銃とかナイフとか持ってんじゃね~かという様な
こりゃちょっと...と思いまして
とりあえず近くのレストランに昼食がてら
財布だの手荷物抱え込んで
シェルター代わりにそそくさと逃げ込んだって訳ですわ
で、色々な国で色々な物を食べてまいりましたが
どの食事もそれなりの特色がありまして
中には口に合わなかったって事もありましたが
ハッキリ申しまして此処での食事が
自分の経験上ワーストNo1だってのは
ここにしかと明記しておきたいと思いますんですわ
まあ、頼んだのがスパゲッテイミートボールなる逸品wで
まずミートボールがなんと言いましょうか
段ボールを煮込んで固めて作ったようなと申しましょうか
スパゲティは水分が飛びきったこれも固まった奴
それでも量だけは山盛りなんですわ もういけません
チップと勘定払って全員早々に退散しまして
少し通りの危険な視線の中を足早に歩いて行きましたら
なにかひときわ賑わっている公園が目に入りまして
どうやらその日はマーテインルサーキング牧師の
追悼集会が開催されていた模様で
今で言うBlack Lives Matter って感じですか
やけに熱く公園中盛り上がっておりましたな
デトロイトはその時の旅の最初の上陸訪問地でもありますし
公園内も騒がしく賑やかでしたので
それならと記念の意味も込めまして
携帯の太鼓をとりあえずササっと組み立てて
我々も公園の隅の方で即席の野外演奏を始めたって訳ですわ
するってーと、さすがにデトロイト
黒人の子供達五、六人がわーっという感じで走り寄って来まして
太鼓に合わせて踊り始めたんですわ
いや、うまいのなんのって
小さいながらもソウルダンサーそのものでしたね
いや、十分ほど盛り上がった頃でしょうか
子供達も「もっとやってくれ」って感じでしたけど
それじゃって、こちらもなったところですわ
突如横から3人ほどの黒人の婆さん達が現れて
いきなり子供たちに怒鳴り声を浴びせたんですな
「お前たち、アフロアメリカンの誇りを忘れたのか!
東洋人のドラムで踊るなんて、すぐにやめなさい!」
そんな内容でしたかね もっと過激なニュアンスでしたけど
子供達も恨めしそうに散りじりに去って参りました
いや、これにはちょっとビックリしましたわ...実に
世界中色々な所で演奏してきましたけど
面と向かってそういう差別的な言葉を言われたのは初めてで
少々気持ちも下がりながらホテルに戻る事に致しました
その上、そこに更にですよ
歩き廻ってホテル戻ったらルームサービスの叔母さんが
部屋を片付けておるんですが
なんと子供が一緒に部屋にいるんですわ
我々の顔を見るなり慌ててその子は部屋を飛び出していきましたけど
傍らのスーツケースを見ると閉めた筈のケースの蓋は開いておりました
と、まあデトロイト...我々には散々な感じでしたな
これが縦断旅の始まりかと思うと
少々不安な気持ちになりましたけど
旅の最初にアメリカに来たんだなと
半面、少々浮ついた気を引き締める良い機会だったのかもしれません
Must of Got Lost
不思議なもんで、あれから数十年になりますが
妙にデトロイトのインパクトが強く心に焼き付いているんですわ
後年エネミムがデトロイトを題材にした
8milesなんて映画がありましたけど
どこかで見覚えのある場所も出てきたりして
もしかしたら...怖いもの知らずで
映画の現地に足をちょっと踏み入れていたのかもしれません
えっ、又デトロイト行ってみたいか...って
そう聞かれましても、まあ、なんとも...
余程そちら方面に興味がある方ならいざ知らず
私個人的にはデトロイト空港スタートだけはお勧めしませんな
という事で 乙