#1 The Beatlesの初期の曲に「Any time at all」なんて曲がございまして
これ最初に聞いた時はビックリしたと同時に
「すげえな~、やっぱりビートルズって凄えな~」と
えらく興奮して感動したのを、覚えております。
The Beatles - "Any Time At All"
で、どこが凄かったかと申しますと
この曲は所謂ドラムピックアップが本当にシンプルかつ斬新であった訳で
つまり、これスネアのタン!一発で曲が始まる訳ですよね
今までそんなの聞いた事がないし、溢れるビートルズのオリジナリティの結晶
まあ、当時そんな風に思っておりました。
で、だんだんその曲に聞き慣れてまいりますと
私には幾つか疑問というか、興味が湧いてくる事がございました
それはどういうところかと申しますと....
つまり、当時のレコーディングは2チャン或いは4チャンと考えられる訳でして
となりますと今のようにクリック等がある訳じゃなし
当然「ハイ!テープ回りました」の声と共に誰かがカウントを取って演奏に入る
そんな様相ではなかったかと推測される訳です
このスネア一発のイントロは誰が考えたものなのか?
音程のガイドはスネアのイントロの前に誰が出していたのか
そしてなにより、「演奏に入る前のカウントは一体どのようなものだったか?」
という事でございます
まさか、せ~の!タンではなかったでしょうし
1,2,3! タン!だったか
ダブルカウントの1,2!1,2,3!タン!であったか
或いはこういった思惑を超えた所謂天才達の独特のカウントであったか
ビートルズ研究家の方達に推理して頂きたいと思う位でございます。
という事で......実は今日の話はそういった事ではなく
つまり、このスネアのタン一発!で世界を席捲した偉大な音の発音には
レコード盤に収録されていない
見えない前の部分があってこの破壊力のあるオリジナリティー溢れる
世界屈指のドラムイントロがあると言う事でございまして
こういったドラムピックアップのチャレンジは
過去にも沢山のドラマーが挑戦してきただろうし
まさかリンゴ自身も「どうだ!俺のオリジナルだよ」等と
自慢はしなかったと思われるわけです
そういった事に関して少し話がしたかったんですわ。
タン!Any Time at All~! とスネア一発で入れりゃ良いんですけどね。
こんな記事がでておりました。
http://www.tapthepop.net/roots/51606
#2 FRESH SOUND from LIVERPOOL
此のアルバムというか当時はLPと言ったんだけど
学校の帰りに六本木のレコード屋によって
初めて買ったのがTHE BEATLESの4曲入りコンパクトディスクって奴
其の後お金を貯めて
初めてLPを買ったのが...
「リヴァプールの若者たち」
確か1500円だった記憶があるんだ
それと回転数が33と1/3という
当時の東芝、赤いレコード
この1/3ってのがよく意味がわからなくて
俺は今でも思うんだけど
俺のドラムはこういった曲に合わせて椅子なんか叩いていたから
タイム感とか自然のテンポが1/3速い分、
33回転で合わせてた奴とは
根本的に違うんじゃないかと
今の時点ではそんな風に思う事がある
まあ、それは冗談だけどね
このアルバムでドラムが何たるかを少しずつ解らせて貰ったっていう
本当に根底にある音なんだ
という事でリヴァプールサウンド
所謂マージービートの事を書きたかったんですけど
最近の話題としては
THE BEATLESの全作品ALL REMASTER再発の事でございました..。
まあ..マニアの方には押さえておかねばならない
マストアイテムになるとは思いますが..
「貴方は買いますか?」と聞かれますと..
今の所「?....」としか言い様がございませんな..。
勿論THE BEATLESは大好きでございます..
と申しますより人生のバイブル級のものである事は間違いないのですが...
なにか..しみじみとソフトの変遷という状況を考えますと
気持のテンションが下がるような気も致すのです。
当然THE BEATLESは東芝の赤盤にて衝撃を受けた原点がありますので..
あの定位でのTHE BEATLESが根本です..
それから...LPからCDに..この時点で叉違うTHE BEATLESになった訳で..
音は格段にクリアになった感じではございましたが..やはり私にとっては
赤盤がTHE BEATLES!。
まあ..あと数年も経ちましたら..
又別のメディアが出現する可能性も否定出来ませんし..
あのレコードが消え去ったように
CDも使用不可能といった状況になるかもしれませんな.。
そんな事を思いますと..まあ..今買わなくても...と二の足を踏む気持も..(笑).。
ああ.考えてみればレノンもジョージももういないんですね。
やはり..なんですな...「本当に大切な物という物は常に手には取れない物」..
改めてそう思った次第です。
で、the BEATLESもSTEREOからMONOのREMASTER,
そしてジャケットのモノクロの写真には当時かなりの衝撃をうけたものです..
シンプルかつ何か一つに固まったヒートのような物が強烈に胸を打った訳で..
カラフルなジャケも良いですけれど..
このモノトーンの如くMESSAGEがストレートに伝わって来るのも良いもんです。
まあ、なんやかんや言っても最初にBLOGに音楽の事を書くのは
あの時代の音
つまり、こういった音しか無いんですわ
私の場合。
#3 他人の評価等いい加減なもので
BEATLESはイギリスのDECCAという大手レコード会社のオーディションを
デヴュー前に受けたんだが、残念ながら不合格!になったという話は
もう何回もした訳ですけれど
そのオーディッションでビートルズと競ったのが
ブライアンプールとトレモローズ
いや、何がお気に召さなかったのか?
さて、その後
失意の内にビートルズはパーロフォンのオーディションに受かってめでたくデヴュー。
その後の活躍については皆様ご存知のとうりな訳ですが......
そりゃもうトレメローズとは比べ物にはならない程の大成功....。
いやね、....問題は、その不合格を出したデッカのPな訳ですわ....
大変だったろうな~と推測する訳です。(笑)
地獄のような日々という表現がありますが....いずらかっただろうな~、周囲の目。
で大魚をとり逃がしたPデッカ!...慌てて後釜を探しにロンドンへ
そこで見つけ出して仕立て上げたのがかのローリングストーンズって話。
Pも良かったな~!なんとか面目保てた訳で。
解らんよね~、先の事なんてね、それが仕事と言えば、そうなんだけど....。
かくの如く、他人の評価なんてあてにならんもんではございます、...
トレメローズはその後「サイレンス イズ ゴールデン」なんて曲を
ブライアンプール抜きでヒットさせましたが、
とてもビートルズとの競争に勝ったとは思えない感じで...
更に申せば2013、現時点でもストーンズは矍鑠としておる訳で
まさに時のはざまに翻弄って感じの運命
これも又、不思議なものではございます。
私も時々、若いバンドの方に意見求められる事がございますが
つまり...いわゆる、「化ける」って事もございますし
この話の教訓もございますし
発言は「よかったよ~」に留める事にしております