節分も立春もすぎまして快晴の東京
今年の初午は本日2月6日
昔からその日は稲荷神社にお参りする慣習になっております
従いまして私も粛々と
「五穀豊穣豊作祈願」ということで馬橋迄
昔からその日は稲荷神社にお参りする慣習になっております
従いまして私も粛々と
「五穀豊穣豊作祈願」ということで馬橋迄

よく私共も和太鼓演奏の際に口上としまして
五穀豊穣等と言上させていただきますが
これは勿論、豊年満作の祈願という事もございますが
それと共に心身の面でも充実して行けますようにとの
願いも込められている訳でございます
農耕神としてのお稲荷様
そしてその眷属と申しますか仕えていらっしゃるのが
狐という話で

聞くところによりますと
狐にも上から下までその霊力は大きな差があるそうですな
霊格とでも申しましょうか
低級であればある程、よく当たるし、利益もすぐ頂けるそうで
何故かと申しますとそうしなければ皆の注目も引けないし
信用も頂けないところから、どうだ凄いだろうと
目に見えるそのような事に注心するんだそうです
しかしながら霊力に限りもありますもので
尽きれば、一度渡した力を返してくれと言うような
そんな事もあるそうですな
となれば、そのようなお力を頂いて一時の利益に浴すとも
返してくれの状況はそれ相応の状態も考えられる訳です
特に最下級から次の格にあがるまで
狐も千年の修業をするそうで
最上級の霊格ともなりますと
七千年の修業が必要だとか
そうなりますと、もうそのお姿もそのお力も
もう到底目には見えないものだそうです
そのお力というや全宇宙、全生命といったスケールでしょうな

我々も演奏の際に諸天のご加護を頂きながら太鼓を打つ訳ですから
なるべく霊格の高い諸天のご加護を頂きつつ
心身を浄化して演奏に没頭する訳であります
そして、その口上にもあるが如く心身の浄めという意味で
「五穀豊穣」その五穀の王は言うまでもなく稲穂であります
その姿は稔れば実る程、たわわに実をつけて
頭をたれて大地に謝するとありますように
その姿を通しまして
せめてこの日ばかりは偉ぶらず、奢らず
よく自分を見返り、怒りや愚痴の妄念を吹き消し、広く他に謝し
穏やかな中に春の訪れを待つ、そんな一日になりますよう
諸天善神に祈願するところであります
「五穀豊穣豊作祈願」 萬来一丁 乙