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鼓曲萬来

永井光男(ザ.ヤンガーズ)

GSの先輩方とと題して
ドラムをさせて貰った演奏の模様と思い出等をUPしておりましたが



あれからもう成田賢さん(ビーバーズ)が亡くなり
更に、ムッシュ、裕也さん,ジャッキーさんと次々と

そして先日マーちゃん(ルイズルイス加部)
マモルマヌーさんも亡くなってしまいました(ゴールデンカップス)

本当にGSの先輩方には沢山の思い出を貰いまして
赴報を聞くのも辛いんですが
更に同年代や一緒につるんだ仲間たちとの別れとなりますと
又一段と胸にくるものがあります

同い年のモッチン(アイ高野)との別れも辛かったのですが
今日はもう一人忘れられない奴の事を
彼の名前は永井光男

GS後期のラ、セーヌが全国から選りすぐりのメンバーを集めまして
作られたのがヤンガーズ
デヴュー前から2,000人のファンがいたという
鳴り物いりのでデビューでありました

ミッちゃんはブレーク前の
つまり大口広司の前のJrテンプターズのドラマーでして
そこはドラマーはドラマー同士
色々と話が通じる処もありました

バンドこそ違うけれど
ここがこうだとか、あそこがどうしただのと
ギターのヨーチンとも
他愛も無い話で楽屋も盛り上がって

それに何故かJazz喫茶でも対バンとなると
何故か、不思議とヤンガースと一緒になる事が多かったんです

勿論当時はドラムセットは持ち回り
私のセットと彼のセット
日によって「今日は俺ので」といった感じで
似たようなセッティングにしておりました
若干彼の方がリーチあるんですけどね


しかし...時代の流れというもんなんでしょうね
当時と言えばGSも末期、
日比谷の野音で日本のROCKが産声を上げた頃
ミッちゃんの悩みもそこでありました

僕も村八分を止めたばかり
でもブラインドバードなんてバンドで
日比谷の常連でありましたから
色々と聞きたかったんでしょう

「俺もそっちの方向に進みたいんだよ
どうしたら、ああいう処に出られるようになるんだろう?」
「いや~あそこに出るにはミッちゃんはルックスが良すぎるよ~」なんて...w

いや反対に僕の方からしてみれば
こんなにファンが沢山いて
商業的にも採算の合う方が
よっぽど羨ましかったんですけどね

ヤンガーズはコーラスも良くて
ミッちゃんのドラムもタイトで流石のLIVE
僕も彼のドラムが大好きだったんですけど
時代はそういう感じを望んでいなかった訳ですわ

やがてヤンガーズは2,3枚のシングルを出して解散
ヨーチンも身体を壊して引退
モッチンとも「ミッちゃんどうしてるかね~」とよく話をしておりました

で、それから10数年が経ちまして
あるとき何気なくテレビをみておりましたら
なんか、知り合いによく似た奴がドラムにいるじゃありませんか

ザ・ヴィーナス キッスは目にして!


まさか、?
正直そう思いましたけれど
このブレイク前のフラムロールの感じ
回すタイミングでのタムの抜け方
突っ込み気味のレガート
間違いありませんわ

皆様にお解かりにくいかも知れませんが
ドラマーには手癖というのがありまして
これ各人独特なのでありまして

これ間違い無く.....ミッちゃんでした

良かったなミッちゃん
流石のドラマーサヴァイヴァル
又キットに座って
凄え似合ってるぜ

日本のロックとかに当時向う
もっともっと前のサウンドかい
ロックンロール!

でも、ドラムの乗りとタイム感が
今のドラマーと違って
最高なんだよ!
解るぜ.....

なんか僕も嬉しくなった。


萬来

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