「日々是好日」という 毎日有難く感謝ですという
そうですな そうありたいものです
#1 本当の今とは
手前味噌になりますが
いや、とても70代には見えません
若くていらっしゃる、何か秘訣でもとよく言われるんですわ
どうなんでしょうかね 若く見えますかね
人前に出ることも多々有りますもんで
まあ、確かに若く見せようってのはあるかも知れませんが
しかし生まれて死ぬという不逆化のエントロピーから申せば
確実に歳は取っている訳で
身体は歳相応に弱っておりますし
悩みや痛みは日々絶え間なく感じております
時は決定安定した過去から 今を通って
不確定な不安と希望の混沌の未来へ
確実にしかも正確に流れて行くもんなんですわ
只一つだけ思う事がありまして
それは今という物は現実には存在しないという事なんです
どういう事かと申しますと
今起こっている事を自分の目や耳から脳に伝わり認知するには
厳密にいうとタイムラグがある筈なんですよね
つまりちょっと前の事を私達は今と認識してる訳です
いや、あくまでも想像の世界 厳密に言うとですよ
そういう意味では今という認識はちょっと前に起きた事なんです
いや根拠も説明も付かない与太話なんで
突っこまれても困りますが
従って、よく言われる当たり前の事ですが
そういう意味で 今を楽しむ(ちょっと前を含めて)って事を心掛けて
先のことばかり考えてますと流れを加速させますので
必要以上に未来へのエントロピーを増大させない事に務めております
つまり呑気って事ですわ
ま、だからといってそれが幸せな事に繋がる事とは無関係ですし
歳を重ねて行くとディレィも深く掛かって認知に手間取ったり
長生き出来るからってそれがどうした...な事なんですが
そういった意識の面から見れば
今の時点で、日々是好日と思えば確実に
未来も是好日と思える訳です
実に有難いっす まあ逆も言えるんですけどね
#2 昔からよく言われてる事ってあるじゃないですか
殆ど迷信じみたものとか語呂合わせみたいなものも多いんですが
こういったものは所謂「ありと思えば有り、無いと思えば無い」
そういったものでありますので なるべく有りと思うようにしております
育った土地柄ですかね 昔から色々と回りに聞かされてまいりました
「断ち物」といって願いを叶える為に何かを断つなんてものや
蜘蛛を見つけたらドリームキャッチャー故 捕まえないで逃がしなさいとか
種類も千差万別もう無尽蔵にございます
なかでも一つ 今の時期になると私もやってる事がありまして
これを続けると精神的に日々是好日という気持ちになれるという奴
お袋が生前 この冬の時期になると毎朝やっていたんですが
志を受け継がさせて頂いております
それは毎朝少量のお米や米粒を小さなお皿に盛って
雀の好みそうな処に出して置くって奴です
決まった時間って奴が大事で早くても遅くてもいけません
するって~と最初の内は何も起きませんが
2,3日もするとそれを雀が啄ばみにやってくる訳です
この時期の雀は福雀といってまるまると太っていて可愛いんですが
これはお袋に言わせると「略施餓鬼」といってお寺でよくやる
お護摩やお施餓鬼を簡略化して自宅でも行える方法だそうですな
つまり布施の心、施すといった行為を毎朝続けるという事
只 注意する事は「してやった」「してあげる」という心を持たない事だそうです
何日も続けていると習慣化しまして
大体決まった時間に起きれるようになりますし
なにより「してあげた」の気持ちが薄れてまいりまして
其のときちょっと解ったのが
日々是好日は特別な日ではなく
何の変哲も無い普段の毎日なんだって事ですかね
あっ、そうそう 時に福雀ではなく
いつのまにかニャンコやガーチャンが毎日という状況もありますが
それはそれで まあ「布施の心」の方が大事です
#3 有難いとは難有りと書く
「有難いとは難有りと書く」じゃないですけど
日々是好日
こういう心境になるにはかなりの難を越えていかにゃ
その心境に至らんでしょうな
普段からどんな小さい事にも
意にそぐわない事がよしんば有るとしても
いやそう思えるだけでも有りがたい
それでも感謝なんだと言い聞かせていかねば
到底感謝等は沸いてまいりません
特に私なんぞは業の深いほうですから
何度も自らに言い聞かせてやっと感謝の種の種が出来る位ですわ
確かに日々是れ吉祥日
朝が来て夜になり ガリレオではないですが
「それでも地球は回ってる」という言葉もありました
日々是好日も例え周りがどういう状況だろうが
心の持ち方次第と言っておられると思います
それ程現状の世相は感謝も涌き難くなっておりますね
なにか今回は偉そうに講釈垂れておりますが
とても他人様にこうしたら良いなんて言えた柄じゃございませんです
突っ込み処満載の人生なもんで
まああくまでも自分はこう思います程度の事で
そういった範疇で理解して下さいませ
寒い時期はどうしても足腰の動きも鈍くなっております
まあ今日の行き掛かり上それも「有り難い」と申しておきますが
来る春分の日が訪れる日を心待ちにしつつ
皆様どうぞ御身体ご自愛の程をば