高校の友達に王子という男がいる。
王子はその名の通り、王子様のようなキレイな顔立ち。
と、思ってるのは本人だけで、まぁ、痛々しい男。
以前、このブログにもでてきたが、ただのミーハー野郎。
そして、ナルシストだ。
ファッションもミーハーで、
モード系でかっこいい風にキメるときもあれば、
ダッフルコードなんか着ちゃってかわいい風な日もある。
ダル~く古着を着る日もあれば、
ワルっぽくパンクファッションの日もある。
当時、私も王子に負けず劣らずのナルっぷりで、とても気があった。
よく一緒に遊んだ。
高校2年、冬。
とある日曜──
王子と○っちぃと○田君と私の4人で公園で遊んでいた。
ナルシストはただ遊んだりしない。
写真を撮ろう!
ちょっとシリアスな感じにセピア写真撮ろう!
セピア色に撮れる使い捨てカメラを買った。
美しく遊ぶ姿を写真に残すため、ボートに乗った。
ナルシストだが、お金がない。
高い方の白鳥ボートには乗れず、
安い手漕ぎボートだ。
それでもキレイに漕いだ。
ムダな動きなく、美しく漕いだ。
もちろん、写真も撮りまくった。
ボート遊び終了。
さぁ!
次は何して遊ぼうか!
ルンルンと歩いていると、
1人、後ろを歩く男がいた。
王子だ。
様子がおかしい。
いつもなら先頭きってはしゃいでるあの男が、
しょんぼりついてくる。
王子が口を開いた。
「もう隠されへんからゆうわ」
どうした、王子。
美しいはずの顔が歪んでいる。
「ウンコ踏んでもた」
──あれから10年経とうとする今も、
その日の写真がたくさん残っている。
ウンコ王子はどの写真も美しく写っている。
ななめ下をむいたり、
ななめ上を向いたり、
自分が美しく見える角度を把握している。
でもその靴の裏にはウンコが付いている。
木の枝で一生懸命ウンコをとっている姿が脳裏をよぎる。
あの後ろ姿は忘れない。
王子はその名の通り、王子様のようなキレイな顔立ち。
と、思ってるのは本人だけで、まぁ、痛々しい男。
以前、このブログにもでてきたが、ただのミーハー野郎。
そして、ナルシストだ。
ファッションもミーハーで、
モード系でかっこいい風にキメるときもあれば、
ダッフルコードなんか着ちゃってかわいい風な日もある。
ダル~く古着を着る日もあれば、
ワルっぽくパンクファッションの日もある。
当時、私も王子に負けず劣らずのナルっぷりで、とても気があった。
よく一緒に遊んだ。
高校2年、冬。
とある日曜──
王子と○っちぃと○田君と私の4人で公園で遊んでいた。
ナルシストはただ遊んだりしない。
写真を撮ろう!
ちょっとシリアスな感じにセピア写真撮ろう!
セピア色に撮れる使い捨てカメラを買った。
美しく遊ぶ姿を写真に残すため、ボートに乗った。
ナルシストだが、お金がない。
高い方の白鳥ボートには乗れず、
安い手漕ぎボートだ。
それでもキレイに漕いだ。
ムダな動きなく、美しく漕いだ。
もちろん、写真も撮りまくった。
ボート遊び終了。
さぁ!
次は何して遊ぼうか!
ルンルンと歩いていると、
1人、後ろを歩く男がいた。
王子だ。
様子がおかしい。
いつもなら先頭きってはしゃいでるあの男が、
しょんぼりついてくる。
王子が口を開いた。
「もう隠されへんからゆうわ」
どうした、王子。
美しいはずの顔が歪んでいる。
「ウンコ踏んでもた」
──あれから10年経とうとする今も、
その日の写真がたくさん残っている。
ウンコ王子はどの写真も美しく写っている。
ななめ下をむいたり、
ななめ上を向いたり、
自分が美しく見える角度を把握している。
でもその靴の裏にはウンコが付いている。
木の枝で一生懸命ウンコをとっている姿が脳裏をよぎる。
あの後ろ姿は忘れない。