私が物心ついたときには父はコンビニを経営していた。
コンビニを経営していると24時間7日間気が抜けない。
いつ呼び出されるかわからない。
休みはない。
私が父を見るのは機嫌の悪い寝起きと、
学校が休みの日だけ。
当時の私からみた父の印象は、
とてもいいとはいえない。
話すと長い、とか。
冗談が通じない、とか。
夜はコーヒー、昼はジン、とか。
大地を這うようなイビキと歯軋り、とか。
ふつうの父娘とは少し違っていた。
一緒にごはんを食べることはない。
一緒に出かけることもない。
テレビの取り合いをすることもない。
小言を言われることもない。
それがうちの『ふつう』だった。
そんな生活が十数年続いた。
7年前。
父が動いた。
「リサイクルショップしよか」
こうなったら話は早い。
コンビニを閉め、リサイクルショップをオープン。
父の生活時間が昼間に変わり、
私もリサイクルショップで一緒に働くことになった。
小さい頃、ほとんど話をすることのなかった父と、
毎日のように会い、話し、だんだん父がはっきり見えてきた。
この人、変だ。
コンビニを経営していると24時間7日間気が抜けない。
いつ呼び出されるかわからない。
休みはない。
私が父を見るのは機嫌の悪い寝起きと、
学校が休みの日だけ。
当時の私からみた父の印象は、
とてもいいとはいえない。
話すと長い、とか。
冗談が通じない、とか。
夜はコーヒー、昼はジン、とか。
大地を這うようなイビキと歯軋り、とか。
ふつうの父娘とは少し違っていた。
一緒にごはんを食べることはない。
一緒に出かけることもない。
テレビの取り合いをすることもない。
小言を言われることもない。
それがうちの『ふつう』だった。
そんな生活が十数年続いた。
7年前。
父が動いた。
「リサイクルショップしよか」
こうなったら話は早い。
コンビニを閉め、リサイクルショップをオープン。
父の生活時間が昼間に変わり、
私もリサイクルショップで一緒に働くことになった。
小さい頃、ほとんど話をすることのなかった父と、
毎日のように会い、話し、だんだん父がはっきり見えてきた。
この人、変だ。