coya

すっかり育児ブログ
猫と犬もおるよ

寓話

2009-02-25 14:05:22 | 昔話
あるところに、ミーという猫がいました。

ミーには家がありません。


いわゆる、野良猫です。

「あーぁ、そろそろ野良卒業しよっかなぁ…」


ミーはとてもお腹が空いていました。

お腹がすいてしょうがないのに、何を食べても下痢をしてしまいます。

「くそぅ、なんや最近お腹の調子悪いなぁ」


そんなある日、突然の大雨。

ミーは困り果ててしまいました。

「えらいこっちゃ!
 お腹すいとんのに、こんな雨じゃ鳥もおらんわ。
 ゴミの日もまだまだやしなぁ
 よし、今日が野良の卒業記念日や。
 誰か通らんかなぁ…」


そこに類稀なる美人双子(小学校低学年)がやってきました。

「チャーンス!子供発見!
 こんなにかわいい子供に
 『猫、飼いたい…』
 って言われたら親も反対でけへんやろ
 こいつらに決定や」


類稀なる美人双子はずぶ濡れのミーを見つけました。

双子①「猫や。拾って帰ろう」

双子②「あかん、うちにはニャーがおるやん」

双子①「こんな雨やし」

双子②「絶対『捨ててこい』言われるで」

双子①「そうかぁ…」


ミーはあきらめません。

歩き出した双子の後を追いかけます。

「なんやねん、あいつら。
 かわいないわぁ…
 お猫様やぞ。
 絶対家つきとめたんねん。
 ウンコしたんねん」


双子はミーがついてきていることに気付いていました。

でも家に入れるわけにはいきません。

双子①「ごめんなぁ、入れてあげられへんねん…」

双子②「やめとき、情がうつるで」


ミーは庭にまわりました。

すり硝子の向こうはリビング。

そこから双子とその母親の話声が聞こえます。


「しめしめ、悲壮感たっぷりに泣いたろ」


ミーはすり硝子に顔がくっつくくらい近づき、泣き続けました。

雨はどんどん激しくなってきました。

雷もなりだしました。


ミーは泣き続けます。

「ほら、早よ家入れんかい、グズグズすんなー」


双子①「入れたろうよ、すごい雨やで」

母親「あかん!」

双子①「今日だけでもさぁ」

母親「あかん!」

双子①「めっちゃ濡れとんねんで」

母親「どれどれ…いやん♪めっちゃかわいいやん♪」

双子②「え?」

母親「お風呂入れたらな!」

双子②「え?」

母親「寒かったなぁ、体キレイキレイしたるからなぁ♪」

双子②「え?」


こうしてミーは双子の母親に気に入られ、飼い猫になりました。

「こいつ、メロメロやないか。
 ちょろいもんや。
 かわいがったろ。
 めっちゃゴロゴロゆうたろ」


翌日、病院に連れて行かれたミーの体から、

たくさんの寄生虫やらなんやらかんやらが発見されました。

「サナダムシか。
 どうりで下痢なわけや」


ミーはその後、

鳥を捕まえては母親に見せ、怒られ、

コウモリを捕まえては母親に見せ、怒られ、

野良猫と目が合えば、ケンカをし、

道路で遊んでは、車に轢かれ、

ヒモで繋がれては、塀から落ち、首吊りになり、

ウンコをしようとすれば、脱腸し…


ミーはとてもお金のかかる猫でした。


数々の思い出を家族に残し、

数年前、星になりました。






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Again

2009-02-25 11:40:57 | 昔話
私が生まれたときの話でもしようか。

まぁ、私は覚えてないねんけど。


みんな知ってるとは思うけど、

私、類稀なる美人双子なんよな。


でも生まれる前はみんな知らんかってん。


オカンはさ、出産3回目やから、

「おや?こいつは少し様子がおかしいぞ?もしかしたら双子ちゃうか?」

って思ってたらしい。


でも産婦人科の先生は、

「いいや、1人やね」って。


で、出産のときよ。


1人ポーンと出て「オンギャー」って。

その奥からもう1人「オンギャー」って。


インド人もビックリなワケ。


産婦人科医もバツが悪ぃったらないよね。

でもまぁ、めでてぇことにはかわりないし、まぁいいかって。


でや。

オトンよ。


オトンは仕事で出産に立ち会われへんかってんな。

職場にばあちゃんから電話あって、

「赤ちゃん生まれたよ」って。


で、その数分後、じいちゃんから電話あって、

「赤ちゃん生まれたよ」って。


オトンからしたら、

「はいはい、聞きましたよ」

って思ったんちゃうかな。


まさか双子やったとはねー。






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