coya

すっかり育児ブログ
猫と犬もおるよ

踏み台

2010-01-15 19:00:35 | 日記

人は各々『コンプレックス』という精神的な炎症を隠し持っている。

顔のパーツであったり体型であったり、ニオイであったり。

なかなか声に出しにくいことであり、できれば誰にも気付かれず過ごしたい。


が、しかしだ。

私の周りの人間は容赦なく私にナイフを振りかざす。


私は人よりたくさん、顔に大きなホクロがある。

たくさんの大きなホクロの三重苦。


幼少の頃はマイナスをプラスに変えようと思ったのか、

「チャームポイントはこのホクロです」

なんて言ったこともあるが、嘘だ。


チャーミーだなんて思ったことがない。

双子の見分けに使われる、ただの黒い点。


剃り落とそうとしたこともあるこのホクロを、

私の友人○ヵは幾度となくネタにしてきた。


ホクロを星座に見立てたり

トッポや油絵の具に見立てたり...


ほかにも、私の顔の中心には、しょうもない鼻がついているのだが、

そのしょうもない鼻の形を友人西ゴ○はいじる。


「メメはぁ、鼻が変~」


人より少し、筋が通ってないだけの鼻。

嗅覚はかなり優れているのに、ペチャンコなだけでネタにされる。


それと、体型。

私は自分でもおチビさんだとは思う。

でも、ただのおチビさんではない。

下半身デブなのだ。


普段は一生懸命バレないように体型を隠している。

私はルーズな服が好きなのー

え?スキニー?パッチ穿いてるからダメダメー


これも嘘だ。

ラインをぼやかしたいだけなのだ。


そうやって欺いてきたのにも関わらず、去年某日。

私は友人20人とその他大勢の人の前で全身タイツを着ないといけない事態に陥った。

避けては通れない状況だった。


下半身露出....

なんて猥褻な行為だろう。


ここまで書いてゆうのもアレだが、

こんな友人たちのおかげで、

ホクロや鼻や体型はもうコンプレックスを克服し、

今ではいいネタになっている。


そもそも、昔から一番気にしているパーツはそこではない。


何を隠そう、

唇だ。


私が気を許す友人に、

「メメは整形するとしたらどこするー?」

と聞かれ、無難に「ホクロ」と言いたかったが、ココは素直に、

「く...く...唇」

と答えた。


するとその友人は、

「そうやろうなぁ」

と。


一番酷ですわ。


その友人は私のことを唇オバケと称すことがある。

否定することもできず、受け入れている。


顔の中で一番エロスを演出するはずの唇。

私のエロスはオバケなのだ。




シークレットブーツ

2010-01-15 12:00:10 | 昔話

私の身長はたったの1,5メートルしかない。

偏平足のおかげか、かかとの高い靴は痛くて履けない。

いつもぺちゃんこ靴を履いている。


おチビさんにはおチビさんの悩みがあり、

服のサイズがないこと。

ほとんどの洋服はお直しができるので問題ないが、

裾に加工がほどこしてあるズボンやスカートはお直しができない。


裾に加工してあるものを買わなければいいだけのことなのだが、

ある日、どうしても欲しいズボンを見つけてしまった。


ベルボトムだ。


裾を切ってしまうと、

ベルっぽい部分がなくなり、

ただのボトムになってしまう。


でも欲しい。

悩んだ結果、

『痛いのをガマンして、かかとの高い靴を履けばなんとか穿ける』

購入。


買ったからにはこれを着てお出かけをしたい。

姉の靴を借り、ベルボトムを穿き、大都会三宮に買い物にでかけた。


あぁ、地面が遠い。

階段が恐ろしい。

いつもの町がいつもと違う。


なぜなら今日の私は標準女性だから。


意気揚々とお店に入る。

ふだんなら人見知りして店員さんから逃げる私。

だけどこの日は違う。


なぜなら今日の私は標準女性だから。


店員さんと一緒に服を選んでいると、

店員「お客様のような小柄さんには特にお似合いですよー」


なんでわかった!?

なんでもお見通しか!!


私「はぁ…」

店員「小柄さんは色の強いもの着ても圧迫感なくていいんですよー」

私「はぁ…」

店員「これなんか縦のライン強調してるデザインなので背が高く見えますよー」

私「はぁ…」


標準女s...

なんやかんやいっぱい選んでもらい、店を出た。


店員「ありがとうございました、またお越しくださーい」

二度と来ねぇ...