クレモナの弦楽器製作はアマティ、ストラディバリウス、ガルネリなどの偉大なマエストロに源流をくみ、師から弟子へとクラフトマンシップが受け継がれてきました。
国立の弦楽器製作学校があり(国立は恐らく世界唯一,学費は無償で教育税を納めるだけ)、世界中から学生を受け入れています。そして、学校卒業後は実際工房へ見習いとしてインターン期間があり、また工房に実際入らなくても150軒近い工房の門を叩き「私の楽器です、ご意見・ご指導を伺いたい。」とお願いすると、工房のマエストロは必ず意見や感想を述べてくれる「門戸の開かれた文化」があります。卒業後はそのままクレモナに残る人もいれば、自国に戻り工房を開く人もいます。
それによってますます世界中にクレモナの弦楽器製作は伝えられるのです。
伝統を継承していくのに国籍・性別は関係なく、必要なのは情熱とたゆみない努力。
島国日本では考えられないグローバルな方法で、確実に伝統と技術を残して行くクレモナの弦楽器製作が人類の無形文化遺産として登録され、及ばずながらその一端を担う者として誇らしい気持ちでいっぱいです。
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