そんな折に、ヴァイオリンの材料に関する研究論文を数本見つけました、今必死に読んでいるところです。
文系出身で感性で生きている私にとっては、物理用語が多くて難解です。
それでもコツコツと一語づつ読み解いています。
例えば一文を挙げてみると
「表板に使われるスプルース材は、他の木材に比べて、比動的ヤング率が大きく、内部摩擦が小さいこと、加えて、比重が比較的小さいことから、
与えられた振動を音に変換する音響変換効率に優れていることがなどが指摘されている、
そしてこのような特性は、バイオリン製作者によって、上級材と判断された材ほど顕著。」となっています。
私達ヴァイオリン製作者にとって上級な材料を選ぶ基準は師匠から習った(先人の知恵)をベースに自分で製作を経験して、音を出して、木を選ぶ目を養っていきます。
○タッピングする(音の響き)
○手で持った時の軽さ
○杢の美しさや輝き
○節の有無
○切り口の木目が真っ直で整っている。などです。この5つの条件が上の一文と合致するハズなのですが物理的に説明すると表現がこんなにも違うものになるんですね!!
この論文を書かれた方に直接お会いしてお話を聞いてみたいなぁ。
まだまだ知的探求は続きます。
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