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自分の持てる力の全てを注いで出来上がったチェロ
クライアントさんに喜んでもらうことが最大のミッションですが、
次回作のために、プロのチェリストの意見を伺うまで仕事は完了していません。
展示会でお披露目したチェロを
沢山のチェリストの方々に試奏して頂きました。
まずイタリアのプロ奏者は
「全体が良く響き音量もあるし弾きやすい。低音は深く力強い音で高音は華やか、
特に低音はすごく自分の好みです。出来たばかりの楽器なのに長年弾き込まれた楽器のようです。
いいチェロですね。」と、ご評価頂きました。
日本のプロ奏者にも試奏して頂きました。
しかも在阪オーケストラ首席奏者の方など豪華な面々です。
「まず新作なのにこんなに鳴るチェロは初めてだ。」と驚かれたり。
「A線D線のソプラノが良いし、歌心もある。」
「ずっと弾いていたくなる弾き手を魅了するチェロ、
高音の華やかさが新作なのにあるのがびっくり、プロのソリスト用に十分使用できる。」
ヤッター!!
などなど沢山のコメントを頂くことが出来ました。
チェロを作ることは、自分自身の体力・知力・能力の限界に挑戦している気がします。
それは目標の高い山に登るようなもので、しんどくて・辛くて・足が痛くなってそれでも前に進む
その先にある喜びや達成感を信じて
どんどん空っぽになって無心に
ただひたすら頂上を目指す。
完成した直後はしばらくチェロ製作はおあずけと思うのですが、
クライアントさんの喜びの声や毎回試奏して下さる方からの評価を
頂くと作りたいと思う気持ちが満ちてきます。
また頑張ろう!!