血の記憶をたどる。
身体。
からだはひとりひとつ。
しかし、ひとつのからだには、無数の記憶が染み込んでいるのではないかしら。それら遠くつながる時を染み込ませたまま、からだはさらに、計り知れない予感に開かれている、のではないかしら。
からだに降り積もった記憶や、からだに日々あらたに宿る予感が、ダンスのエネルギーになっている。そう思えてしかたない。
ひとつのからだを支えるのは、ただひとりの人間のみじゃあない。その人間をめぐる全て。時、としか言いようのないものが、ひとつの身体にはぎゅっと詰まっている。地層のように。
家族の樹をたどるだけでも、ひとつのカラダは遠い昔に果てなく拡がってゆく。
血の記憶をたどること。
生命の渦に想いを拡げてゆくこと。
踊るとき、身体に意識を集中すればするほど、そんなことを思う。
身体に意識を集中することは、身体が通り抜けてきた経験や、身体を通り過ぎていった出来事や、身体がふれあってきた人々の温度や気配や表情の、ひとつひとつを、それら経験の瞬間瞬間を、糸たぐるようにさかのぼる行為にも近い。
ふだん個的である身体は、踊り、という行為に入ったとき、全体に繋がっていこうとする。拡散する。どこまでも遠くに。
わたくし、が踊っている。のでは、どうも面白くない。ホントのダンスという感じがしない。なぜか?じゃあどうする?そこからが、公演ひとつひとつの作業になっている。壁は高いけれど、ひと様の前で舞う仕事の要となるのは、コレこそ踊り、と感じともらえるようにすること。
自分の感情とは別の、オドリの感情、をパンと開くことなのではないかと、年々そうなってゆく。
夜中になったが、どうも気がすまない。
さて、もう少し動きこんでみようか。
一回一回、ギリギリまで。やる。
新作ソロ公演3/29~30=作品HP
身体。
からだはひとりひとつ。
しかし、ひとつのからだには、無数の記憶が染み込んでいるのではないかしら。それら遠くつながる時を染み込ませたまま、からだはさらに、計り知れない予感に開かれている、のではないかしら。
からだに降り積もった記憶や、からだに日々あらたに宿る予感が、ダンスのエネルギーになっている。そう思えてしかたない。
ひとつのからだを支えるのは、ただひとりの人間のみじゃあない。その人間をめぐる全て。時、としか言いようのないものが、ひとつの身体にはぎゅっと詰まっている。地層のように。
家族の樹をたどるだけでも、ひとつのカラダは遠い昔に果てなく拡がってゆく。
血の記憶をたどること。
生命の渦に想いを拡げてゆくこと。
踊るとき、身体に意識を集中すればするほど、そんなことを思う。
身体に意識を集中することは、身体が通り抜けてきた経験や、身体を通り過ぎていった出来事や、身体がふれあってきた人々の温度や気配や表情の、ひとつひとつを、それら経験の瞬間瞬間を、糸たぐるようにさかのぼる行為にも近い。
ふだん個的である身体は、踊り、という行為に入ったとき、全体に繋がっていこうとする。拡散する。どこまでも遠くに。
わたくし、が踊っている。のでは、どうも面白くない。ホントのダンスという感じがしない。なぜか?じゃあどうする?そこからが、公演ひとつひとつの作業になっている。壁は高いけれど、ひと様の前で舞う仕事の要となるのは、コレこそ踊り、と感じともらえるようにすること。
自分の感情とは別の、オドリの感情、をパンと開くことなのではないかと、年々そうなってゆく。
夜中になったが、どうも気がすまない。
さて、もう少し動きこんでみようか。
一回一回、ギリギリまで。やる。
新作ソロ公演3/29~30=作品HP