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櫻井郁也ダンスブログ Dance and Art by Sakurai Ikuya/CROSS SECTION

◉新作ダンス公演2024年7/13〜14 ◉コンテンポラリーダンス、舞踏、オイリュトミー

「間(ま)」を踊る:ダンスクラス、オイリュトミークラスの近況

2007-07-29 | レッスン・WSノート
ダンスクラス、オイリュトミークラスの双方、新しい作品の練習が、始まりました。
この二つは、僕のクラス活動の二本柱とも言える、少人数のアンサンブル・クラスです。

ダンスクラスでは、ジョン・ケージの音楽を、
オイリュトミークラスでは、北原白秋の詩を、
作品化しはじめています。

共通するのは、「間」を踊る、ということです。

「間」は、隙き間でもあります。
共鳴のための隙き間、呼吸のための隙き間、イメージの変容のための隙き間。

何かを受け止め、答え、という無限の反復が、いつしか密度を高め、ひとつの響きとして溶け合うまで・・・。

そのようなことが、踊りの愉しみかと思うものですから、
ごく単純な発想で、隙き間の多い触媒を、身体に課してみたのです。
各自が自分の心や思考と向き合う時間が、たっぷりとある振付け。

受講者の方々の反応は、とても繊細で個性的。興味深いものです。

音楽や詩への傾聴と、自発の衝動が、良い意味で緊迫感を持って接し合います。
なるべく少ない音で作曲された音楽。
なるべく少ないセンテンスで綴られた詩。

これらを踊る上で発揮されるのは、一音一句に対する運動の豊かさ・多様さ、すなわち感動力であります。

身体は、動かざるを得ない感動をエンジンとして動きます。
ココロやアタマは、司令塔ではなくて、身体のパートナーです。
心の震え、頭の目覚めに対する物質の共感が、肉体の動き。
ですから、感じ入る力が弱いと身体も止まってしまうのです。

カラダを磨くことは、感じる力を磨くことに等しい・・・。

始まったばかりの、新しい作品は、参加者個々が、自身の世界と向き合うエクササイズとして、展開されていく予感がします。

(10/7日の午後、クラス・ショーイング&オープンワークショップにて、この作品は公開されます。お楽しみに。)

ダンスクラス、オイリュトミークラスの新規募集=8月一杯まで。次の募集は、10月から受付です。
※基礎クラス(土)、舞踏クラス(火)は、いつでも参加できます。
クラス詳細・参加方法
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