2013年だった。
リストの音楽『死の舞踏』をモチーフにしたダンスを踊った。
昔、ペストが流行した頃の人々が、死の恐怖から逃れるために踊り狂ったという伝えが背景にあった。同時に、ダンスというものには、ある種の予感や世の中の潜在的な心性が、身体を通じて目に見えるカタチになって出てくることがあるのではないか、という考えから生まれた作品でもあった。
「Dance of the Dead」(写真)という作品で、委嘱も上演場所も大使館だったため、招待者だけの限定公演だった。
いまこのコロナ禍のなかで思い出す。
あのときは、まさか、このような状況が起きるとは思っていなかったが、、、。
「Dance of the Dead」
David Brognon & Stephanie Rollin with Ikuya Sakurai
共同コンセプト&美術=ダビッド・ブルノン(ルクセンブルク)、ステファニー・ロラン(ベルギー)
2013年6月 駐日ルクセンブルク大使館にて上演
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