最後まで読むのがもったいなくなる、というか、何かが終わるその感触がこわいのか、本のなかには、なぜか、わざと読み切らぬまま手元に置いておきたくなるものがある。
やまだ紫さんの漫画も、そんなひとつだ。
ご存知、あのポツリとした、しかしどこか凛とした女性の姿それをじっと見つめている一匹の猫。
読むというより見つめるためにページを開き、またいつか見つめたくて、そのままページを閉じる。
だけど、やっぱり最後まで読んでしまったのが、「愛のかたち」。
ああ終わってしまう、どうしよう。そう思いながら最後の一ページを読んでしまった。
充実と淋しさが、一緒にきた。
2004年のものだから、単行本としては最後か。やまださんは2009年に逝かれたから。
最後まで読んでしまったこの本の、最初の一ページを、また開いている。
風のような絵と文章を見つめながら、風のような、あいのかたちをきいている。
やまだ紫さんの漫画も、そんなひとつだ。
ご存知、あのポツリとした、しかしどこか凛とした女性の姿それをじっと見つめている一匹の猫。
読むというより見つめるためにページを開き、またいつか見つめたくて、そのままページを閉じる。
だけど、やっぱり最後まで読んでしまったのが、「愛のかたち」。
ああ終わってしまう、どうしよう。そう思いながら最後の一ページを読んでしまった。
充実と淋しさが、一緒にきた。
2004年のものだから、単行本としては最後か。やまださんは2009年に逝かれたから。
最後まで読んでしまったこの本の、最初の一ページを、また開いている。
風のような絵と文章を見つめながら、風のような、あいのかたちをきいている。