□作品オフィシャルサイト 「長崎の郵便配達」
□監督・撮影 川瀬美香
□キャスト イザベル・タウンゼンド、谷口稜曄、ピーター・タウンゼンド
■鑑賞日 8月8日(月)
■劇 場 シネスイッチ銀座
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)
<感想>
何故、海外のジャーナリストや写真家が、唯一の被爆国を取材し、
反核運動を他国の人のために訴えて来たのだろう。
その一人であったピーター・タウンゼンド。
ジャーナリストとして彼は、長崎で被爆した男性・谷口稜曄さんを取材し、
後にノンフィクション小説「THE POSTMAN OF NAGASAKI」を発表した。
谷口さんは16歳の時に郵便配達中に被爆し、生涯をかけて核廃絶を世界に訴え続けた。
タウンゼンドの娘で女優のイザベル・タウンゼントが2018年に長崎を訪れ、
父の著書と当時のボイスメモを頼りに父と谷口さんの交流を自らの足でひも解く。
映画の中では被爆した谷口さんの治療中の映像が流れたが、背中の肌はは焼け焦げ、
医師たちが治療する姿があったが、長い期間、うつ伏せで過ごしたと言う。
イザベル・タウンゼントがまるで父の意志を確かめ、またその意志を継いでいこうとする姿に
日本人として感謝の涙が込み上げてきた。
長崎の長い階段を踏みしめながら、何故か彼女は感慨にふけっていた。
・「イザベル・タウンゼンドさんが原爆死没者に献花」
・「この傷を撮りなさい(谷口稜曄)」
いつもながらこういった映画を観る度に、少なくても詰め込み主義の教育はやめ、
実際にあったこういう史実と向き合う機会(時間)をぜひ中・高生に観せてやって欲しい。
そして教える側の教師にも、生徒と向き合う者として一緒に観て欲しいものだ。
ちなみにあの名作『ローマの休日』のモデルになったと言われるピーター・タウンゼンド大佐。
戦時中にイギリス空軍の英雄となり、退官後は英国王室に仕えた。
1950年代にはマーガレット王女との恋が報じられ、世界中から注目を浴びた。
この映画を観ながらジョニー・デップがユージン・スミスを演じた
『MINAMATA ミナマタ』を思い出していた。
今、図書館で「ナガサキの郵便配達」を借りて来て熟読中。
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