少し前のことですが、
1月23日のことです。
たまに子供達と出かけ、
動物と触れ合っていた動物園が
全国レベルのニュースで採りあげられていました。
どんな内容かというと…
<1月23日産経新聞>
大阪府池田市は22日、市立五月山動物園で飼育中のホンシュウジカ18頭について、 この五月山動物園のことは、
結核の感染が広がるのを防ぐため、すべて安楽死させると発表した。
昨年10月と今月に結核のため1頭ずつ死に、その後の検査で18頭中12頭の感染が
確認されたため。
五月山動物園は昭和33年、シカのみで開園しただけに、市は「苦渋の決断だった」としている。
池田市によると、今月8日に4歳のメスジカが結核の疑いで死んだのを受け、
残る18頭にツベルクリン反応検査を実施。その結果、12頭の感染が確認された。
市は昨年10月に2歳のメスが死んだ後も同様に全頭を検査し、感染していた5頭を
殺処分したばかりだった。動物に対して投薬治療を適切に続けるのは事実上無理なことから、
これ以上の感染を防ぐために全頭の処分に踏み切った。
人間にうつる可能性は低いという。
動物園は20日から休園しており、再開は2月以降になる見込み。
私も以前ブログに書いたこともあるし(→五月山動物園でしかせんべい)、
それ以外にも、ちょくちょく子供と出かけていました。
<2009.3.26 しかせんべいをやる息子>
<おいしそうに食べるんだ、これが>
ですので、思わず絶句…でした。
「えっ?あのシカたちが、みんな殺されちゃうの?」
もちろん、上記の記事にあるように、
それなりの理由があるし、
本当に“苦渋の決断”だったと思います。
動物愛護云々とか、
人間の勝手で殺すとか、
いろいろと言われているようですが、
市民を始めとした近隣の人たちに愛されていた鹿を
好き好んで殺す人はいないと思います。
飼育担当の方などの断腸の思いだったでしょう。
つらかったと思います…。
それでも、原因が病気ですから。
健康だった鹿にも感染して、
バタバタと苦しむのを放置しておくこともできず、
かといって感染している恐れのある鹿を
他の動物園に引き取ってもらうわけにもいかず…。
楽しませてもらった私たちよりも、
身近にいた方のほうがつらいに決まっているんだ。
と、いろいろ考えつつ、
28日(日)、出かけてきました。
鹿舎(鹿園?)はどうなったのか、という思いもありました。
かつて、たくさんの鹿が、
遊んだり休んだりしていたところは、
一部柵も外され、土も掘り起こされて…、
たぶん薬品でも蒔いたのでしょうね。
鹿たちがのんびりとしていた面影はありません。
でも、まだ、どこかから鹿たちが歩いてきそうでした。
それでも、
祭壇が設置され、献花台がありました。
子供たちを楽しませてくれてありがとう…。
花を捧げ、手を合わせました。
かなり…悲しかったです(>_<)
この動物園には、
ウォンバットも、
アライグマも、
羊や猿やワラビーもいますが、
売店で売っている“しかせんべい”を買って
よその子にも「鹿にあげてごらん」なんて渡したり、
“しかせんべい”を横取りする大人の鹿を叱りながら、
子鹿だけにあげたり、
なんてことが、もうできないと思うと淋しいな。
ところが、
ひとつ良いお話が。
園内にいる「エミュ」。
ま、ダチョウよりも一回り小さな“飛べない鳥”ですが。
ちょっと見は、グロテスクな感じもするのですけど、
実は人に慣れやすいそうです。
そんなエミュに子どもができていました。
飼育員のお姉さんに聞いたら、
去年の11月に孵ったとのことです。
なかなか、親鳥とのツーショットが撮れないっ!
ってなことは置いておいて、
どうして良い話かというとですね。
実は昨年初めにもひなが孵っていたのですが、
うまく育たず、死んでしまったのです。
それを知っていたので、
今年はちゃんと育って良かったな、ということなのです。
去年撮った、ヨタヨタと歩くひなの写真もありました。
(どんだけ行ってるんだって感じですが(^_^;))
<2009.3.20 親鳥の足と比べると小さな可愛いひな鳥>
今年は、もうしっかりとした歩き方です。
でも、まだ羽毛もほわほわのようです。
鹿たちのことは悲しいけれど、
エミュの子供達は元気に大きくなって、
早く、私の挑発に威嚇で対抗してね。
(いったい何やっとんねん。)
失礼しましたーッ
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