今年、ガンバ大阪に就任した、
レヴィークルピ監督が解任となりました。
同時に来られたマテルヘッドコーチともども、です。
前半戦17試合を終えて4勝3分10敗の16位です。
成績からすれば、遅きに失した感もあります。
もちろん招聘にそれだけのお金もかかっているし、
契約上、途中解任の違約金などがどのように規定されていたのか、
そこまで知る術はありませんが、
クラブとしては、できるだけ途中でクビ!
なんてことにはしたくなかったことでしょう。
それなりに考えての体制づくりだったでしょうから。
ただ、いろいろと“詰めの甘い部分”があったようにも見え、
サポーターとしてもクラブ方針を基本は受け入れるものの
結局は“目の前の勝利”を求めてしまうのも事実なのです。
J1リーグでは今年、3チーム目の監督交代となりました。
さて、昨年の夏過ぎ、ガンバが勝利できなくなって、
ようやく今年の3月にカップ戦で勝利。
4月にはリーグ戦でも勝利し、ようやく0ベースに戻りました。
そこからリスタートだったと言えるでしょう。
あまりネガティブなことを書きたくないワタシなのですが、
能天気に応援だけしているわけではないので、
とりあえず、“個人的に思っていた”ことを
今年三度目ではありますが、
→ 一度目:6/6 天皇杯で大学チームに敗戦時
→ 二度目:7/11リーグ戦再開前の準備に疑問
これで今年最後として書いておきたいと思います。
あくまで個人的な所感ではありますが、客観的な事実に加え
勝手な想像(妄想?)も入っていますので、
気分を害される方がいるなら申し訳ないです。
昨年7月末、長谷川監督に続投要請があったという報道。
監督自ら獲得を要望していた、ファン・ウィジョ選手も加入し、
大阪ダービーにも勝利したそのあと、迷走が始まっていたのでした。
この勝てなくなった時期に何があったかは判りません。
噂レベルでは守備的なサッカーが面白くない、とか
続投の報道で、選手に閉塞感というかマンネリ感が生まれたとか、
いろいろと耳にはしますが、あくまでこれは噂です。
そこで、9月のルヴァンカップ準々決勝を勝ち抜いた直後に
長谷川監督は一転して2017シーズンで契約満了という情報が
クラブからリリースされたわけです。
まだシーズンが3ケ月以上も残っているのに。
そして、ここから長い長い未勝利トンネルに入るのです。
が、やはり、監督、選手ともモチベーションは低下したでしょうね。
何とかひとつでも順位を上げたいときに
監督は「いなくなるチームを頑張って強くしてもなあ」
選手は「いなくなる監督の言うことを聞いてもなあ」
という負の連鎖もあったと、これまた想像します。勝手な憶測です。
普通の会社でも、それに似たようなこともよくある話ですから。
もちろん、監督も選手も「負けてもいいか」などと
考えてはいなかったと思いますし、
もちろん「勝ちたい」と思っていたでしょう。
ただ、いかんせん言いようのないチグハグ感はあったはずです。
そして2017シーズン終了と同時に
長谷川監督退任、クルピ監督就任、が同時リリース。
その6年前の2011年のシーズン最終盤、
ギリギリの時期に西野監督との契約更新をしない、
という決定をした段取りの悪さを考えると、
長谷川監督との契約満了のリリースは早過ぎましたが、
シーズン終了時に翌シーズンの監督が決まっているという
まあ、チームとしては2018シーズンに向けての準備が
早々にできていると思っていました。
しかし、クルピ新監督。
来日したのが、ほとんどのチームが既に始動していた1月20日頃。
既にこの時点でサポーターはヤキモキしていました。
そう、素朴に
「新しい監督なんだから早くにトレーニング始めてくれよ」と。
セレッソ大阪を率いていた時代もありますが、
タイトルの獲得はなく、当時伸びつつあった若手選手を起用し、
それがうまくその当時のチームにはまったことで
「若手を育成するのが上手」な監督などと言われていました。
でも、セレッソがタイトル争いをしていない時代だったからこそ、
若手選手にも出場機会を与えることができ、
偶然その若手選手らがブレイクしたことなどから、
指導や育成に定評、などとイメージができた感じがあります。
ガンバの公式戦が始まってからも、
実際にルーキーなど、若手選手を先発起用したりして、
前述の「若手を起用する」印象と相まって
「お!やってくれそう」などとサポは思っちゃっていたのです。
ところが、若手は起用するものの、戦術は曖昧でした…。
さて、ガンバに来るにあたって…
ガンバ 「ぜひウチと契約を」
(このヒトならJリーグ経験あるし、まあ大丈夫やろ)
クルピ 「ガンバなら強いから是非やらせていただきたい」
(「次はガンバの監督で来るよ」ってジョークがホントになったな)
ガンバ 「シーズン終盤から未勝利なので、なるべく早くに
合流してほしいのですが。」
(前監督の切り方も失敗したからな、早めに来てもらわんと)
クルピ 「ガンバは強いし、そんなに慌てないでもノー・プロブレム」
(あんたら強いチームなんだから慌てなさんな)
ガンバ 「はあ…」
(最近のガンバをロクに知らんはずやろ?大丈夫なん?)
という心理があったかは想像の域をで出ませんが(^^;)
そして、いざ現在のガンバ大阪を見て…
クルピ 「おお、さすがにベテランはうまいな。若手も活きのいいのがいるな」
(若手をいろいろ使って見極めるとするか)
ガンバ 「なんだか、あまりフィジカルトレーニングしていませんね」
(セホーンの時もロペスがワーワー言うだけで
フィジカルトレーニングしていなかったし、イヤな予感やな)
クルピ 「ノープロブレム。ガンバは強いのだから」
(ありゃ、セレッソで戦った頃と違ってかなり戦力落ちてるな。ヤバいぞ)
ガンバ 「今野やアデもケガしちゃいましたが」
(どういう選手起用をするか見ものやな)
クルピ 「一人若い選手をブラジルから呼びたいんだが」
(選手と言葉通じないし、ワシの思うように動くのが欲しいな、やはり)
ガンバ 「え?外国人枠がないんですが?」
(今いる戦力で何とかしてくれやんと。それが監督やろ)
クルピ 「何とかしてください」
(誰かよそに出すなりできるだろ。あ、ブラジル人以外でな)
ガンバ 「韓国人選手の若手を出して枠を空けました」
(スヨン、ごめんやで。金かかってる監督やから言うこと聞かんとな)
あ、決してフザケてるわけではありません。
三顧の礼で来てもらった監督、しかもそれなりの金かかってる。
監督もてっきり強豪チームでの指揮がとれる、
何もしないでもチームは勝つだろうから、
自分は若手をピンポイントで使うだけで戦力アップだろう。
…と、“思惑が一致していないモヤモヤ”が、ワタクシにもずっとあったのです。
そして、セレッソの柿谷選手獲得騒動。
クルピ 「ワタシの孫のようなセレッソの柿谷選手を獲れないか」
(ヤバい。こんな勝てないチームだったとは。ヨウイチロウを呼びたい)
ガンバ 「え?カキタニですか? マジですか?」
(何てワガママなオッサンなんや。禁断の声かけやろ。)
クルピ 「ワタシはヨウイチロウと懇意だから、来るはずだ」
(自分の知ってる選手で固めないと、やっぱり言葉通じないからなあ)
ガンバ 「そんなに自信あるなら、声かけてみますけど」
(あんたに金かけて、柿谷にも金かけんのかよ、勘弁してや)
ガンバ 「柿谷選手の獲得はできませんでした」
(なんや、来んかったやないか。自信あったんちゃうんかい!)
クルピ 「それは仕方ない。今いる選手でやるしかないな」
(ワタシの欲しい選手とれないなんて、なんて力のないフロントなんだ!)
カキタニ「クルピさんには世話になったけど、セレッソで頑張ります」
(俺かてあの頃とはちゃうねん。クルピさん思いつきで声かけんなや)
と、ここは若干お遊び(?)でも書いてみましたが、
いちサポーターとしてここまでの流れを見ていて
やはりコミュニケーション不足だったような気がします。
ワタシが想像で書いたような心の声があったとは思えませんが
それぞれの思惑の微妙なニュアンスが、
言葉の壁、かもしれませんが伝わっていない。
要は、日本人監督の長期政権のあとに、
外国人監督を受け入れる準備が足りなかったと。
もっともっとフロントも選手も
監督とディスカッションすべきだったと。
そして監督も強かったガンバのイメージで
のんきに構えていたのでは、と。
そして、最終的には、
リーグ戦の中断期間、何かをしたように見えなかった。
補強を出来るか出来ないかはともかく、
補強できてもすぐに加入選手がフィットするかなんて未知数だし、
補強できなかった場合を考えて
中断前の悪しき点を洗い出して改善に向けての練習、
これをきちんと考えなかったのは、
やっぱりマネージャー(監督)の問題だと思うんですよね。
と、いうのがワタシの吐露したいことなのでした。
クルピ監督に期待したのもサポーターの真実です。
選手を見極めたいという言葉に「何試合かは仕方ない」と
受け入れていたのもサポーターの真実です。
ブラジル人らしく、明るくチームを盛り上げていただき、
これに勝利がたくさん伴えば、みんな幸せだったのに。
ま、監督もチームにフィットするかしないか、
どんな競技でも前もって解りません。
ただひとつ、これでスッキリと、
今一度応援しようと思います。
あとはJ2降格しないために、
とにかく勝ち点を積み上げましょう!
長文、私的所感、失礼いたしました。
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