4月に入って、早々にまた大きな地震。
地球の裏側、南半球のことだけど、津波も到達するっていうし、そういえば易学では陰陽は互いに影響しあうものでもあるし・・
地球の反対側のこととはいえ、ここのところの地震やら地殻変動、心配ですね。。
そういえば最近、ちょっと忙しさを言い訳に易の勉強なんておサボりしておりまして(^^;
この機会をお借りしてちょっとお勉強させてもらおうかな。
易というのは、陽と陰、二進法のデジタルな方法で事象をあらわすもの。
陽つまり+と、陰の-を3つ組み合わせてできた8つのパターンを、さらに2つ組み合わせて得られる64卦であらゆることを占おうというものです。
さらにこまかい爻がそれぞれの卦のなかにあって、ひとつの大きな流れをあらわす書物のような形になっていまして・・・
ややこしいことはまだまだ勉強不足なので、平田篤胤先生の書物をのぞきながら、至極簡単な方法でやらせていただいてますが(^^;
・・で、出た卦が「地火明夷」初爻。
地震や地球の地殻変動がもたらす災害はこの先どうなるか・・・
と漠然とした問いでしたが、やっぱり地の下にあるエネルギーという卦の形ですね。
でも、ぱっと見、「地火明夷」ってあんまりよくない卦ですわww心配。。
よくよく卦を読んでみると・・・
この卦は、「明夷は、艱(くる)しみて貞に利(よ)ろし。 」といわれるように、艱難にあって苦しむことによって人の徳が高められる、という逆説的な善の意味をもっているみたいです。
易の64卦のなかでも、外から破られる、という深い苦しみを表す大難卦でもありますねぇ。
ただ、同じ難卦でも「明らかなるもの傷つく」とあるように、知恵あるものが困難に遭い、
さらにその知恵を増し徳を磨いていくという、人間の人生の目的に沿ったふか~い意味をもった卦といえるのかもしれません。
復古易道を極めた国学の巨人といわれる平田篤胤先生の書にあったように、
人は幽から出でて顕に遊び、再び幽に還る。・・・つまりこの現世は、人の魂の旅のほんの一部にすぎないもので、今いるここはもっともっと長い魂の旅の一部にすぎないということなんでしょうか。
リーインカーネーション。
易の本源も、神道、古代キリスト教も深いところでは同じ道筋を指しているんですねー。
苦しんで悩むからこそ、学ぶことも多くあり、魂の進化がおこなわれる、と。
苦しみ、と一言でいっても、魂の進化の過程によって何を苦しみと捉えるか、これまた違ってくるんでしょうしね。
ともあれ、この卦が出るということは、これからも災害はおこる、それも頻繁に。
という読み方をしなければならんのでしょうか・・・。
卦の中に救いはないか、それを探したら、このようなときには用心深く、そして精神的にもおごらず、謙虚に自然の行いに敬意をもって、人としてやるべきことを粛々とやっていくこと・・。
そうありました。
密教的な考え方かもしれないけど、この世の事象はすべて魂の進化のためにある、と、どこかに書いてあったような・・。
傷ついて、苦しんだ経験をどう生かすか、それが人の自由意志であり、それを善なる方向にもっていくことが大事なんだと教えられた気がします。
ちょっと胸が痛みましたが、今回もいい学習をさせていただきました☆