砂蜥蜴と空鴉

ひきこもり はじめました

扇風機が回ってるね

2004年08月20日 | ログ
博士:扇風機が回ってるね

蜥蜴:そうですね

博士:・・・・

蜥蜴:・・・・

博士:・・・・扇風機が回っているね

蜥蜴:そうですね

博士:・・・・

蜥蜴:・・・・

博士:あ゛ー!!ワシが折角話題を振ってやっているのに貴様という男はッ!!

蜥蜴:いやチョイスした話題が微妙すぎだろ。扇風機の回転に相槌以外、どういうリアクションを取れと

博士:もっとこう・・・・色々あるだろが!!

蜥蜴:具体的に言えジジイ

博士:えーと・・・・アレだよ

蜥蜴:どのアレだよ

博士:だからさー・・・・あのアレだよ

蜥蜴:君は具体的という言葉を理解しているかね

博士:ごめんなさい

蜥蜴:分かればよろしい

博士:けどさー・・・・扇風機って何で回ってるんだろうね

蜥蜴:・・・・それは非常に難解な哲学的命題だね

博士:こいつはクルクル回っても全然涼しくないのにね

蜥蜴:それが人間のエゴというヤツだよ。というか扇風機に心があるような発言はやめれ

博士:馬鹿野郎!!

蜥蜴:!!?

博士:扇風機だって・・・扇風機だって心を持った人間なんだッ!!

蜥蜴:いや人間じゃないだろ

博士:この分からずや!!

蜥蜴:何て理不尽な怒りなんだ

博士:お前もいつの日か分かるさ・・・アンドロイドだって生きてることを

蜥蜴:念の為に言っておくが扇風機はアンドロイドではないぞ

博士:その日まで・・・・さようなら、分からずやの爬虫類

(暗転)

(覚醒)

蜥蜴:む・・・夢か・・・

(ドアの開く音)

空鴉:ただいまー・・・って寝てたんですか。珍しい

蜥蜴:あぁ。少々未来のアンドロイド達と先鋭的な首脳会談をね

空鴉:はい?

蜥蜴:・・・・空鴉

空鴉:なんです?

蜥蜴:扇風機が回っているね

空鴉:・・・・そうですね