僕の流儀 2005年07月16日 | ログ 誰もいない教室に さようなら 一言かけて退室する それが僕の流儀 街を歩く美人さん きれいだなと感想し 一瞥してからまた歩き出す それが僕の流儀 駅の階段 誰より早く上り詰め けれど息は決して乱さない それが僕の流儀 何もなかった一日と 人に無駄と呼ばれる人生と 仲良く笑って歩いてく それが僕の流儀 僕の決めたスタイル
別れ道 2005年07月16日 | ログ 砂漠の別れ道 二人の旅人 道は二つ 前に進んだ男は死に 立ち止まった女はそれから長く生きた 七月の雨季 二人の別れた季節 女は病に倒れた 彼女は二人の孫に別れを告げて 濡れた砂漠に一歩を踏み出した 二人の孫は彼女の無事を祈り しかし助からぬ事を知りつつ泣いた やがて雨はやむ 九月の乾季 乾いた収穫の季節 岐路に立つのは少年と少女 進むのか 止まるのか 地平線の向こうから吹く風は 二人の骨を重ねて飛ばした