砂蜥蜴と空鴉

ひきこもり はじめました

♯65 野村と岡田

2006年03月09日 | ログ

阪神の岡田監督と楽天の野村監督

私は二人とも好きな監督なのですが

共通点がちょっと面白いなと思いました。

まず両方が弱者の視点を持っているという事。

野村監督は低迷する阪神時代に監督をしてましたし

岡田監督はその下で二軍監督をしていました。

つまりは弱者というものを知ってる訳です。

それでありながら二人の考え方を真っ向から違います。

野村監督は「弱いから考える」野球

それに対し岡田監督は「弱いなら強くしよう」という野球です。

将棋に例えるなら相手は飛車角。こちらは桂馬。

野村監督は緻密に作戦を立て一瞬の隙をついて妙手を打とうとするのに対し

岡田監督は桂馬を育てて飛車にしようとします。

非常に面白い。

戦略家という点から見れば岡田監督はまだまだ野村監督に及ばないでしょう。

去年の優勝もやはり選手の力に助けられた部分が多々あると思います。

しかし選手の裁量に任せるのは

「俺が見込んだ男だから」

「俺が育てたこいつなら絶対にやってくれる」

という心意気と周囲の批判や少々の不調には揺らがず

信じた起用法を貫く度胸、度量がなければ出来ない芸当。

これは選手を過信しない野村野球にはない要素でしょう。

二人は野球観の違いからあまり仲がよくないそうですが

二人が互いに足りない部分を見習い補う事が出来たら

私達は近い将来、球界史上に残る名監督同士の「日本一決定戦」を見られるかもしれません。

無理かな。楽天弱いもんね(台無しだ)