ひな菊の丘から

大阪くらしの今昔館、ひさしぶりに行ったらえらいことになっていた。

大好きな場所なので、不定期ではあるがたびたび訪ねていたところ。地下鉄の天六駅からすぐの便利な場所にあり、展示物はほぼ変わらないが何度見てもおもしろいし、忘れていたり新たな発見があったりする場所。企画展も始まっていたので、出かけてみた。

エレベーターを降りたらものすごい人の波。平日なのに。昼前なのに。誰かSP付けるような人が来てるの?しばらくしたら気が付いた。インバウンドだ。

チケット売り場まで行列ができていて、私の前も後ろも海外の家族連れとグループだった。また、係員さんにスマホ見せて聞いてる人がいて、後ろに並べと言われていた。あまりのインバウンド率に、私の番になった時係員さんが悩んだらかわいそうなので、先に「一人です」と日本語で言うといた。

長いエスカレーターに乗って、着いたところは俯瞰で街並みを見下ろせる場所。ナレーションは米朝さん。既にガラスには鈴なりの人、ナレーションも知ってるしスルーすることにした。




エスカレーターを見下ろす





1階下はその街並み。入ってすぐの風呂屋は人で溢れていたのでスルーして、人形屋



小間物屋



呉服屋



店の裏は生活の場所


本屋


天水桶


室内にひな人形が飾られていたので上がってみた。掛け軸もおひなさま


いつの頃のものだろうか、御殿びなもこんな形なのね。


お道具もいっぱい


こんな塗りのお椀とかに強烈に萌え!火鉢、土瓶(急須?)、バケツも。


お琴、碁盤、姫鏡台


番傘が並んでた。


格子の中から外を眺めるとこんな感じ


薬屋、ウルユスの看板


通りを和服に着替えたインバウンドな人たちが歩いていた。


漢方薬が入った箱が並んでいる。


名物犬、多分親子


うちの末っ子、これ大好きやった。


裏長屋はちょうど社会見学中だった市内の小学生が多数出入りしてたので、外から1枚だけ。ここは好きな場所だったのだが仕方がない。


元三大師、厄除けのお大師さんらしい。


裏長屋の奥に鶏


ここにこれ以上いても賑やかなだけなので、一番好きな場所へ降りる。


街の様子がなぜかミニチュアに見えてしまう不思議


壁面の展示を飛ばしてきたのは大阪の住宅事情を現した1/100のミニチュア、まずは川口居留地。ちょうど見学していた小学生に先生が、「君らの家からも割と近いぞ、川口。まだ教会は残ってるで。」

文明開化の時代、洋館が建っており、西洋人が居を構えていた場所。


北船場は近代化されていく様子が復元されている。


大大阪時代、市街地を拡大、近代的な長屋住宅。西洋風や邸宅風もあった。


おしゃれなベランダ付きの長屋



今も存在する、空堀通。レコードバー、喫茶ハーモニーのある場所からすぐのところ。町を挙げて盛り上げようとイベントを企画したりされている。






城北バス住宅
戦後、バスをそのまま住宅にした時代があったらしい。円形にぐるりとおかれた廃バスたちの真ん中に、炊事場とかトイレがあったらしい。


左端のバスは建て増しして広くしている模様


前に畑を作ったり、建て増ししたり工夫して住まいを整えていたのだなあ。


団地ができたのは1950年代らしい。ここは古市中団地





八千草薫さんナレーションの住まい劇場が始まると、上の空堀通の散髪屋から始まって、バス住宅、団地と縮尺の大きなジオラマが登場して、物語形式に大阪の住宅の変遷を見ることができる。私の大好物、ありがたいことに、小学生も早々に集合時間になり、ドラマは日本語なのでインバウンドの人はあまり残らず、じっくり座って楽しむことができた。


これはそのフロアの床にある古地図、梅田周辺


阪急電車


梅花女学校、こんなところにあったのか。


これは映像でジオラマをみせているのだが、細部にわたってきっちり作ってあるので、それをズームアップして見せている。


川口の教会の前で会話する牧師さんと訪ねてきた外国人


城北バス住宅の真ん中の共同炊事場


やっぱり楽しい場所なのだが、しばらくは行かない方がいいかなあ。いい意味で混んでない静かな場所、ゆったりした場所、というイメージだったのに。小学生はだいたい行くけど、季節を外せば当たらないと思う。
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