10年以上前、初めて行ったのはきたむらいづみさんが出演される、と聞いたから。あまりに気持ちのいい場所なので、私たちも出たいなあ、と思っていたら声をかけてもらって、以降は準レギュラーな感じで出演していました。当時は、帝塚山音楽祭のサブステージでもブルーグラスのフェスが行われていて、それを見ていたハーベストの丘の担当者の方が、「うちでもやりませんか?」と話を持ってこられたとのことでした。最初の頃は大学の後輩のK野くんが仕切っていましたが、彼の転勤とともにS田さんに責任が移行したようです。
場所的には、このアコースティック音楽を演奏するのにとてもふさわしい緑の丘で、ステージも広くて客席との段差がないので一体感もあり、芝生でお弁当を広げている家族連れや、シートに寝転がっている若いカップルなど、一般の方々にたくさん聴いてもらえると最高!なのですが、外に向けてのアピールがヘタな人たちが多いんでしょうか、どうも閉鎖的な感じに取られてしまうようです。(ま、実際に仲間内だけでやってる感はありました、残念なことですが。)
今回、再開するにあたってS田さんのプランは、一般の人に聴いてもらいたいと思うバンドに予め依頼してコンサート形式にする、というものでした。これまでのフリーエントリーの形とは全く違いますが、恐らく彼の中でこれもひとつの試み、ということだったのだと思います。
今までは、普段バンド活動していない人たちが集まって、ジャムに近い形でエントリーされることも多かったため、ステージで演奏中なのに、すぐ裏で練習したり、練習でもなくジャムが始まったり、それが一般のお客様には場所を私物化しているように映っていたということもありました。今回は時間も少し短くして、1バンド各30分の5バンド出演とし、昼間の数時間のみ、一番一般のお客さまがたくさんおられる時間に設定したのです・・・・が。
悲しいことに当日は朝から雨の予報。全国的にガッツリ雨!でした。
こればかりは私ら人間がなんぼあがいても、どうしようもないこと。何とか小雨であれば開催しよう、と言われていたので出かけました。
やっぱり降ってます。
近年数回行われた小さなステージではなく、芝生広場の大きなステージ。時間が早い事もあり、お客様の姿はほとんどありません。
PAの準備をしている間、チラシを貼ったり椅子を並べたりの雑用に追われていました。
出演バンドも徐々に集まってきて、ふと気がつくと小ぶりだった雨はほとんど上がっています。やったやん!!
物販コーナーのセッティングも終わりました。
まずはマイクテストを兼ねてオープニングジャム。その場にいる人は出てくださいよ~
いよいよプログラム始まりです。元々は、イベント用に組んだバンドらしいのですが、おじさん世代に大人気でひっぱりだこになっています。O谷大の学生バンド、uni'On topです。
まだ小雨が落ちているものの、立ち止まって聴いてくださるお客さまがちらほら。(もともと入場者が少ないので、これでもたくさん来てくださってると思います。)
お揃いのオーバーオール姿もかわいい若者たち。でもなかなか渋い選曲です。
このアングル好きなので、後ろに回ってみました。あ、実は司会のサブということでステージに張り付いてます。
元気な5人の演奏に、客席だけじゃなくてスタッフもほかの出演者も聞き惚れていました。
さて、続きまして、バンド歴は長いのに、最近まで露出が少なかったバンド。あちこちに出ては評判をとって帰ってきています。自慢じゃないけど私は昔からファンだったよ~。ブルースビルA.C.
4人でのゴスペルコーラスの時、ベースのKちゃんとフィドルのYりくんは手持ち無沙汰そうに顔を見合わせてます。
やっと出番です。
お父さん(偽)、Yりくんの様子を気にしつつ歌う。たくさんお父さんがいてていいねえ。
今回は、いのししによるブルーズの熱唱などもあり、いつも以上にバラエティに富んでいました。
続いては、こちらでもご常連です。ラッシーのおふたりはCDサポートメンバーのM田さんとご一緒に。
すてきなコーラスといつもどおり、ていねいな曲の説明。
マウンテンダルシマの出番もありました。
司会はM尾くんだったのですが、彼も出番があったので、私がマイクをあずかりました。紙見んでもバンド紹介ぐらいできるやろうに、なぜ持っているのでしょうか?
奈良の都の老舗バンド、Good To Blueです。ここまでの間、ほとんど降らなかったり、時間によっては晴れ間も出ていたのに、なぜだかこのバンドの途中で雨が降ってきました。急遽椅子やブルーシートを屋根のあるステージ上に持ってきて、至近距離での演奏になりました。
ドレスコードは『黒』だったとかで、先ほどのブルースビルと見事にかぶっちゃいました。普段はつっかけでやってくるKさんも、黒い靴を履いておられました。
機嫌ようやってはったのに、ギターの弦が切れました。もう後少し、のところだったので、どなたかの楽器を借りて演奏しはるんかな、と思ったら
後ろに回って張替えされてます。残されたメンバーでバンジョーのインストを。Mっちゃん、余裕なおじさまです。
木陰に黒い人たちが溜まってたので撮ってみました。この時点では、まだ降ったり止んだりのようです。後ろにもお客様の姿が見えます。
ブルーシートに座ってがっつり演奏を聴く若者たち。なかなかこんな機会も少ないだろうしね。
いよいよ、プログラム最後のバンドです。オッピー&ボビー。古い古いお付き合いですが、一緒に演奏することはほとんどなかった、とか。でも流石です。すばらしい演奏でした。
とうとう雨が本降りになって、この人たちがすべての観客ということになりました。
オッピー先生のバンド、有識者会議からバンジョー、フィドル、ベースが参加。
アイコンタクト中です。
傘をさして木の下で見てる人1名。芝生に他に人影はありません。
初代担当者のK野くん、お疲れのようです。
最近マイブームの日本語の歌は少なかったですね、先生。ボビーさんの『母からの便り』は、いつも聴きたい曲です。
最初から最後まで裏方で奔走された、主催のS田さん、お疲れさまでした。
オッピー&ボビーの皆さんが声かけしてくださって、ラストはエンディングジャムになだれこみました。ラッシーY田さんのゴスペルメドレーと聞いて、思わずステージに向かった私。このメドレー大好きなんです。
確実に客席よりステージの方が多くなっちゃいました。これを避けたくて色々がんばったんですけどねえ・・・でも、お天気には勝てませんものね。
若者たちも前に出て一緒に演奏しました。楽しかったかな?楽しく感じてくれてたら嬉しいな。
偉そうなことは言えないけど、どんな音楽であれ、音楽としてすばらしければ、必ず人の耳には届くと思うのです。一般受けする曲を選ばなくても、真摯に自分の好きな音楽と向き合ってそれを表現できれば、誰かの心には響くはず、と。今回、出演されたバンドは、どのバンドも、通りすがりの人の足を止められる、そんな音楽を演奏されました。主催のS田さんは色々悩んでおられるようですが、私はこんな形でブルーグラスがたくさんの人の耳に届くように、お手伝いできたらいいな、と改めて思いました。
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