ひな菊の丘から

Back To Moots Music

おもしろそうな催しがあったので行ってきました。まずタイトルがすてき。ルーツミュージック、っていうことばがすき。



ビッシーことK菱くんは大学の先生なので、レクチャーコンサート、ってことになるのでしょうか?演奏とトークで、アイリッシュとブルーグラスの歴史を辿るようです。アイリッシュの方は初めて聴く方々、ですが、実はムーンシャイナー誌の座談会に参加されているK藤さんについては知っていました。

お昼前に地元の美味しいお店でランチ。ここで7月に店内ライブをされる方が、たまたま来店されてたようです。私らも音楽やってますねん、とご挨拶して電車に乗りました。




予報では午後から雨、って知らなかった・・・。大丈夫とタカをくくってたのですが、ポツリポツリ来たので、コンビニで相方が傘を買いました。私はコンビニ傘嫌いなので、それを買うくらいなら、可愛い雑貨屋さんで可愛い傘を買う、なので大きいの買って半分入れて、と言いました。左半分がちょっと濡れながらお店に到着。河原町の駅から20分ぐらい歩きました。(歩くのは全然平気なのですが、雨はちょっと・・・)





典型的な京都の町家です、って知らんけど。受付でレジュメとドリンク券を受け取り、靴を脱いで上がります。客席全体が若い。キョロキョロ眺め回したら、奥の方、ソファ席に年齢層の高い方が数名、その手前にこないだご一緒したチョコファンのバンマスとお客さまで来てくれたK勝くん、その位しかわからないや。手前に若いブルーグラッサー数人の姿もありましたっけ。

後輩Yっこが声をかけてくれたので、PA卓の真ん前に並んで座りました。最初は正座したけど10分ももたない。失礼して膝を崩します。



まず最初はアイリッシュ編。ステージにPCも用意されていました。



私たちが現在聴いているアイリッシュ音楽になるまでの、歴史を追いながらの演奏がすばらしかった。ていねいな、そして歯切れのいい説明と、笑顔の演奏のK藤さん、とてもすてきでした。お話慣れしてはるのかなあ。



ギターの男性は、バンジョー、そしてアイリッシュフルートを演奏されました。アイリッシュの方って、いくつもの楽器をこなす方が多い気がします。



自然発生的に、家族や近い人々が、家庭で一緒に踊りを楽しむ音楽として生まれた音楽が、アメリカに渡った後、里帰りし、次第に新しい楽器を取り込んで、大きな会場で演奏されるようになる、ってまとめ方は乱暴すぎか。実は私は、宮廷音楽としてのアイリッシュ、今はもう誰も知らない、聴くことができない、最初の音楽が聴いてみたいなあ、ととても興味をひかれたのですがタイムマシンでもなければ無理ですね。

吟遊詩人、ということばも懐かしい。大学の卒論は中世ドイツの農村の生活について、でした。ドイツにも吟遊詩人という言葉がありました。もう何を勉強したのかはるか記憶の彼方、ですけどね。

楽器の説明もありました。木製のフルートは今の金管楽器のフルートの原型になるのですね。





畳の上のレジュメとコロナビール、粗忽者なので気を付けないと。



なんだか打ち合わせ中、右は長野から来られたピアノの方です。ギターでの伴奏もされていました。







フィドルからフルートに持ち替えはりました。



アイリッシュと言えば、ハープのライブは何度も行ったし、センパトのイベントとか、そうそう、アコーディオンの入ったライブにも行きました。でも今回のようなセットは初めてで、しかもジグやリールだけじゃなく色んなリズムの演奏が聴けたので楽しい時間でした。

そして次はブルーグラス編。ビッシー君がご挨拶。



まずはこのデュオからです。



若手実力派のお二人、このコンビで何度もライブはしてるのでしょうが、私はじっくり聴くのは初めてです。



しょっぱなから歌い出したんでビックリ!え?ふたりとも歌うんやったん?



実際のところはわからないのですが、私には、よくよくなじんだ二人が阿吽の呼吸で合わせてるように聞こえました。気負うこともてらうこともなく、一見淡々としてるように見えて(でも出てる音はすごいんですよ。)時々、相手の音に「おっ、そう来るか、じゃあ僕は」「よしよし、こう来たか、そうでなくちゃ。」みたいなやり取りがある感じ。いわゆる、火を噴くバトル、みたいなのとは対極にある感じがしました。お互いの音が好きなんやろなあ・・・。







ふだん、多分どっちもMCしないだろうし、「僕たち理系なので歴史とかを語るのは苦手なんです。」といいつつ、けっこうグダグダにならずに曲説明をしてました。偉いぞ!歌もハーモニーもとても良かったです。

そして、次はいよいよビッシー先生の解説の始まり。転換の時間にトイレに行こう、と思ったら案外早くて1曲目、聴き逃しました。モンローブラザーズやったのに。写真はYっこが撮っておいてくれました。



ブルーグラスの歴史はわかりやすくて、始めたのがビル・モンローだとわかっているのですが、色々文献をあたり、調べることも怠りなかったようですね。年配の客が数人いて、誰かに突っ込まれたらどないしよ、と思ってたらしいけど、大丈夫、だ~れもそんなん知ってる奴いませんから。

それにしても、すっきりと美しいアイリッシュのレクチャーに比して酔っ払いからスタートしたブルーグラス編は、音楽性の違いを表しているような気がしました。

お互いワガママで我が強いモンロー兄弟が決裂した後、まだバンジョーが入る前のセット。



ギターを持ってるレアなシーン。れいじーのメンバーは全員出てたけど、いつもと違います。





最初はアコーディオンの女性がメンバーにいましたよね、サリー・アンさん。この日はアコーディオンではなくてコンサーティナでしたが。



ビル・モンロー役?のMおくん。



まだバンジョーはいません。ドブロは嫌いやったらしいけど、ここにはいます。



ようやくI田くんが出てきました。彼も酔っ払い?



いよいよバンジョーの登場です、アール役はTくみくん。





最後に全員で演奏します。フィッシャーズ・ホーンパイプ



向かい合わせに並んではるので、アイリッシュの方々、こんなアングルでごめんなさい。







アンコールもちゃんとありました。良かった!



お庭も撮っておこう、と縁に出ました。雨降ってるなあ・・・。



Tくみくんが、きつねのトンプソンのCDとステッカーを持ってきていました。帰りのバス代位売れたかなあ?おすすめCDです。

楽しかったよ、とご挨拶して年配者は外へ。この近所の居酒屋がおススメ、とのことだったので、行こうと思ったらあと30分立たないと開店しません。他も考えたけど、色んな条件でやっぱり待ってることに。小学校時代この辺りに住んでいた、という千日前バンマスの案内で近場をぐるりと回りました。

あら~閉まってる。



何番だったかの札所だったのにね。



こちらは由緒あるお宮さんです。下御霊神社





ものすごく立派な蔵





ようやく時間になったのでお店に入りました。なんか、床ぬるぬるやねんけど。神戸ラーメン第一旭みたい。



ええ感じのメニューです。



お!どっかで最近見たようなタワーやけど、こちらのはポテトサラダです。ソースかかってます。



お料理写真、ここまでしか撮れへんかった。後は忘れて飲んでました。



こんなメンツで楽しい2時間、



広島のお気楽ご夫妻が出会った時の話なんか聞いてました。キューピッドらしいよ、ナンシーは。



京都はやっぱりちょっと遠いな、でも楽しかったからまた行きたい。次はぜひダンス付きでレクチャーコンサートやってくださいね、ビッシーくん。
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